ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

“特別な憤り” IUU漁業防止協定違反の場合 日本と韓国の漁業者は漁獲割当を失う

2012-10-18 13:21:41 | 日記

2012年10月18日
モスクワ発
[“特別な憤り” IUU漁業防止協定違反の場合 日本と韓国の漁業者は漁獲割当を失う]
ロシア漁業庁長官クライニーは記者会見を行い、日本と韓国が合意したIUU漁業(密漁密輸)防止協定に違反した場合、両国の漁業者はロシア排他的経済水域における水棲生物資源の漁獲割当を失う可能性があると語った。
既にヨーロッパ市場では証明書確認がシステム化されており、密漁製品は取引することが出来ず、事実上解決済の問題となっている。
ロシアは日本と、今秋ウラヂオストクで開催されたAPEC首脳会談においてIUU漁業防止協定に合意しており、同様の協定は、韓国とはそれ以前に合意済、また中国とも署名に向け準備を進めている。
しかし、日本の水産業者は、この協定合意までの進捗を故意に遅らせてきた経緯にあり、そればかりか、密漁密輸カニを日本の港を経由して韓国へ出荷しはじめており、連邦漁業庁は“特別な憤り”を感じているとクライニーは言及した。
日いづる国は、伝統的にロシアの水棲生物資源の密漁スキャンダルにかかわる主要人物の一人だ。
今春、ロシア漁業庁は、ロシアから日本への水産物の輸出量と輸入量のデータを比較したが、それには莫大な開きがあった。
これは、生産された製品が密漁密輸されたものであることを示している。
密漁密輸業者が好む水棲生物資源はタラバガニ、ズワイガニ、ナマコ等とされている。
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日本当局はロシアからのカニ密漁密輸を防ぐための対応を十分に行っていない

2012-10-18 10:42:31 | 日記
2012年10月17日
モスクワ発
[日本当局はロシアからのカニ密漁密輸を防ぐための対応を十分に行っていない]
У японских властей достаточно влияния, чтобы прекратить приемку в своих портах браконьерского краба из России - глава Росрыболовства
ロシア漁業庁長官クライニーは、今秋、IUU漁業(密漁密輸)防止協定に署名したにもかかわらず、日本当局は、ロシアからの密漁密輸カニを防ぐための十分な対応をせず、日本の港を経由して韓国へ搬入される等の流通が増加していると語った。
クライニーによると、現在も毎月300-600トン、ロシア海域のカニが、カンボジア、ベリーズ、グルジア等の第3国船により密漁密輸されており、その背景に、日本が発給する書類を根拠に、日本を経由して韓国へ搬入される流通もあると指摘した。
更にクライニーは、今秋署名した、ロシアと日本のIUU漁業防止協定が発効するまでの、この2-3ケ月間についても、日本当局は秩序回復のための対応を待つ必要はなく、今後、この問題が改善されない場合には、日本と韓国に対し、ロシア排他的経済水域における水棲生物資源の漁獲割当を与えない可能性があると言及した。


(参考 産経新聞から)
露、日本の密漁対策を批判 「漁獲枠割り当て拒否も」
2012.10.17 23:19
【モスクワ=遠藤良介】ロシア漁業庁のクライニー長官は17日、モスクワ市内で記者会見し、日本がロシアからのカニ密輸について十分な対策を講じていないと強く批判した。長官は「日本へ密輸されたロシアのカニが韓国へと向かうルートが存在する」とし、状況が好転しない場合には「日韓にロシアの排他的経済水域(EEZ)での漁獲枠を与えない措置をとる」と警告した。長官によると、ロシアのEEZで密漁されたカニを海上で第三国の船舶に積み替え、北海道の港湾に荷揚げする手口が目立つ。その後に日本国内の陸路を経由し、福岡などから日本産を装って韓国に出荷されるカニは月300~600トンにのぼるという。漁業庁では、日本への水産物密輸は年7億ドル(約551億円)の規模にのぼると主張している。日露両政府は9月、カニの密漁・密輸対策に関する協定を締結し、日本側はロシアの発行する証明書を持つ船舶のカニのみ通関させることで合意した。協定はいまだ批准されていないが、長官は「現時点でも日本は国内市場に強いシグナルを出すことができるはずだ」と語った。自国の密漁対策については、「治安当局と綿密に協力している」などと述べるにとどめた。

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