ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

副長官ソコロフが国後島で日本企業“NIKKO”の水産加工設備を視察

2013-08-29 12:07:27 | 日記
2013年08月29日
一般社団法人北洋開発協会
[副長官ソコロフが国後島で日本企業“NIKKO”の水産加工設備を視察]
ロシアの水産業界紙は、2013年8月28日、サハリン州へ出張中のロシア漁業庁副長官ソコロフが国後島を訪問し、*日本企業“NIKKO”の水産加工設備を有する”Южно-Курильский рыбокомбинат”(ユジノクリルスキー・ルイブコンビナート)を視察したと伝えた。
視察には、サハリン州副知事カレプキンらも同行、同コンビナート代表コロブコフがこれに対応した。
コロブコフは代表団に対して、日本企業“NIKKO”の完全に自動化された加工設備を説明した。

(*日本企業“NIKKO”のロシア向けホームページから概要抜粋)

ロシア市場での最初のステップは2008年に始まった。ロシアの条件の下で“NIKKO”をテストするための最初のプラットフォームは、”Южно-Курильский рыбокомбинат”だった。
2008年5月、サケマスNAG-501連続処理設備を”Южно-Курильский рыбокомбинат”へ送り込み、同年夏からテストを開始した。
同年はシーズンを通じて“NIKKO”の技術専門家が作業を分析、必要な機器の変化を与えた。
このシーズン、その技術と管理で”Южно-Курильский рыбокомбинат”は、最高の業績をあげた。
2008年12月には、モスクワで開催された見本市“РЫБПРОМЭКСПО-2008”(ルイブプロムエクスポ-2008)に参加し、その場で”Южно-Курильский рыбокомбинат”との継続契約を締結、ロシアでの地位を確立した。
(国際漁業対策事業部 原口聖二)

(参考)2013年8月14日 北海道新聞
「択捉島“夏”<中> 北方領土からの報告」から抜粋
日本製も続々と
外国人がロシアの査証(ビザ)を取得して北方領土に入ることはロシアの主権を認めることになり認められない-との日本政府の立場は、一顧だにされていない。
日本政府の渡航自粛要請にもかかわらず、日本人の影もちらつく。ギドロストロイにはこれまで、イクラ分離装置など日本製の加工設備が導入され、多くの日本人技術者が島を訪れた。1990年代半ばに道内メーカーの設備の導入を仲介したというサハリンの男性は「高性能で、ギドロストロイに感謝された」と振り返る。
日本製の設備の水準の高さは、よく知られている。7月、ギドロストロイ系列の水産加工場レイドボは、北海道の水産加工設備メーカーから最新設備を導入した。このメーカーは、北海道新聞の取材に応じていない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サハリン州のシロザケ操業の漁期が設定される

2013-08-29 10:14:45 | 日記
2013年08月29日
サハリン発
[サハリン州のシロザケ操業の漁期が設定される]
今年2013年漁期、サハリン北西部沿岸のシロザケ操業は同年7月1日から操業が解禁となったが、その完了期について、サハリン州遡河性魚種生産管理委員会は、同年9月30日とする決定を行った。
また、同委員会は、他の沿岸の操業期間についても、次のとおり設定を行った。
サハリン南西部:同年9月8日-同年10月25日
サハリン北東部:同年9月1日-同年9月30日
テルペニア湾:同年9月1日-同年10月5日
サハリン南東部:同年9月6日-同年10月10日
アニワ湾:同年9月11日-同年10月15日
択捉島:同年9月16日-同年11月30日
国後島:同年9月11日-同年11月30日
なお、ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局によると、今年2013年漁期開始から、同地域において5,800トンのシロザケが生産されている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独占禁止庁がエカテリンブルグの卸売業者の違反を指摘

2013-08-29 03:43:29 | 日記
2013年08月28日
ウラル発
[独占禁止庁がエカテリンブルグの卸売業者の違反を指摘]
ロシア独占禁止庁は、ノルウェーサーモンの取り扱いについて、(*1)エカテリンブルグの卸売業者が独占禁止法に違反していると発表した。
この6ケ月間、ノルウェーサーモンの価格は、キログラムあたり200-350ルーブル上昇しており、この価格設定の背景に、エカテリンブルグの卸売業者による(*2)ノルウェーサーモン供給者との共謀があると独占禁止庁は指摘している。
この価格設定は小売店やレストランなどの仕入れ価格に直接影響を与えることになる。

(*1)エカテリンブルグは、ロシア連邦中央部に位置する大都市で、スヴェルドロフスク州の州都。1924年から1991年までは、革命家スヴェルドロフを記念してスヴェルドロフスクと呼ばれていたが、現在は旧名に戻された。なお、州の名称は現在もスヴェルドロフスク州となっている。ウラル山脈中部の東側(アジア側)斜面に位置し、イセチ川が流れる。40キロメートル西には、ヨーロッパとアジアの境界線が走っている。ウラル地域の工業・文化・教育の中心地で、交通の要衝でもある。ウラル連邦管区の本部が置かれ、高等教育機関、博物館、劇場なども多数ある。人口は2002年全ロシア国勢調査では129万3,537人で、1989年ソ連国勢調査での136万4,621人から減少しているが、ロシア国内では5番目の都市となっている。

(*2)ノルウェー水産物審議会(NSC)のホームページから

ノルウェー水産物審議会(NSC)は、ノルウェー水産業界のジョイント・マーケティング組織です。
さかなおよび魚肉製品の輸出に関する規則に従いノルウェー漁業省によって設立され、国内外におけるノルウェーシーフードへの関心の向上を目的としています。NSCは世界20カ国以上で活動を展開しており、日本では特にサーモン、サーモントラウト、サバ、シシャモを中心としたさまざまな活動を展開しています。
“ノルウェーシーフードの魅力を世界へ”
ノルウェー水産物審議会(NSC)は1991年、ノルウェー国会において法律による認可を受け、ノルウェー水産省管轄下の団体として設立されました。ノルウェー国内のみならず世界規模でノルウェーシーフードに対する関心と意識の向上を図ることがNSCの設立目的で、輸出業者の認可・登録からノルウェー水産業界に対しての情報提供、およびノルウェーシーフードの国内外におけるジョイント・マーケティングの実施が法律によって義務づけられています。現在、主にマーケティングをはじめ、マーケット情報の分析・統計、さらに市場アクセスを推進するためのデータベースの構築を中心とした活動を行っています。
NSCでは、これらの活動を通じて、より多くの国の人々にノルウェーの海が育てた新鮮な食材やおいしさを広めていきたいと考えています。
“マーケティング”
マーケティングの目的は、ノルウェーシーフードの需要を高めることにあります。したがってNSCでは、水産業界と緊密な関係を保ちながらノルウェー水産業界の意向を市場に反映させるため、各魚種(サーモンとサーモントラウト、白身魚、エビ、保存品〈塩、塩蔵、干物〉、浮魚)ごとにマーケティング顧問を設置。
ノルウェー水産業界が魚種および市場を決定した後にマーケティング活動を行い、その魚種や市場の販売推進を支援しています。日本ではサーモン、サーモントラウト、サバ、シシャモを中心としたマーケティングを行っています。
“マーケット情報”
NSCには、分析・統計を専門に行う独立部署があり、シーフードに関連した市場調査と分析を行っています。この活動は、ノルウェー水産業者、各漁業団体、ノルウェー当局、そしてノルウェー内外の研究開発機関と密接に連携して行われ、収集・分析された情報は、ノルウェー輸出業者や関係者・関係当局に提供されています。
“市場アクセス”
ノルウェー水産業界の目標は、主要市場への参入を推進することです。この目標を達成するためにNSCでは、ノルウェーの水産関係者が各市場の輸入割当量や関税、取引状況を把握できるようなデータベースを構築する予定です。またNSCが市場アクセスの拡大努力をする上で、関係機関として機能する独立した運営委員会も設置しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする