2021年03月05日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関の遠隔操作型無人潜水機による天皇海山調査計画]
今年2021年、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、ロシア科学アカデミーとの共同プログラムにより北太平洋天皇海山群の海底部の生態系モニター等を遠隔操作型無人潜水機を使用して行う。
同様の調査は過去2019年、同研究所太平洋支部チンロと国立海洋生物学センターの専門家が参加し、科学調査船”Академик Лаврентьев”(アカデミック・ラヴレンチェフ)を投入し行われた。
この調査では、天皇海山群の海底部の生物、棲息域の独自の情報を入手することに成功した。
同研究所長コロンチンは遠隔操作型無人潜水機による調査について、海洋生態系から水棲生物を除去することなくモニターできる最も先進的な方法だと説明した。
今回の調査は、海底生物群の組成、構造、分布に関する新しいデータを収集し、商業漁業向け資源にとって、棲息に適した環境にあるか分析が行われて、脆弱な海洋生態系の指標の設定に資することになる。