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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

帰ってきたダリキン 元沿海地方知事 モスクワでリテール大規模チェーンにチャレンジする

2021-03-04 06:45:25 | 日記

 

2021年03月04日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[帰ってきたダリキン 元沿海地方知事 モスクワでリテール大規模チェーンにチャレンジする]
ロシア大手漁業会社ナホトカ海洋漁業基地(Находкинская база активного морского рыболовства:ナホトカ・バムル)のオーナで元沿海地方知事*ダリキンが共同経営している水産物卸流通大手”ロシアの魚の会社”(Русская рыбная компания:ルスカヤ・ルイブナヤ・カンパニア:以下”RRK”)は、モスクワで独自にリテール業界に参入、約100軒のプレミアム・クラスの水産物小売店を展開する計画で、垂直統合型のビジネスモデルに接近する。
ロシア経済紙”カメルサント”が伝えた。
リテール業界にチャレンジする意図は、国家法人登録のデータで確認されている。
2020年末、”RRK”とその親会社”RRKホールディング”(РРК Холдинг)は、モスクワに”RRKリテール”(РРК Ритейл)を設立、新会社は2021年2月、”ナホトカ”(Находка)をキャチ・フレーズに含むいくつかのブランド名を商標登録した。
また”RRK”は今後の展開計画のため幹部役職員募集のポータルサイトに求人情報をアップしている。
自社店舗での販売により、”RRK”は事業の収益性を高めることができる。
同紙の情報筋によると、ロシアの水産物の小売マージンは40%-50%に達している。
水産物流通業界団体の代表者も、最も収益性の高いのは、プレミア・クラスの水産物だと明言している。
しかしリテール業界のコンサルタントは、モスクワという市場で、100軒の水産物専門店にニーズがあることを疑っている。
プレミア・クラスの鮮魚販売は難しいカテゴリーで、その消費行動は市民の収入に大きく依存しており、また、これに対応した、空き店舗スペースを確保することは至難の業だと指摘している。
一方、2020年、モスクワ中心部の空き店舗スペースの空室率が前年比で6%から12.1%に上昇しており、市場には多くの新しいオファーがあるとの指摘もある。
”RRK”は、ロシア最大の水産物販売業者の一つで、モスクワ、サンクトペテルブルク、ウラヂオストク、ムルマンスク、ノボシビルスク等、19の支店を有する。
なお、2019年の”RRK”の売り上げは249億8,000万ルーブル、純利益は6億312万ルーブルとなっている。
*セルゲイ・ミハイロヴィチ・ダリキン(Сергей Михайлович Дарькин)
“太平洋投資グループ”(Тихоокеанская инвестиционная группа:チホーオケアンスカヤ・インヴェスチツィオナヤ・グルーパ)代表
1963年12月9日生 沿海地方ボリショイ・カーメニ出身 実業家 政治家
ロシア極東の元沿海地方知事(2001年-2012年)。ウラヂオストクで港湾労働者として働き始めるかたわら、極東航海大学に学び、1985年同大学を卒業し、大学院に進む。極東航海大学を卒業後、1989年ダリジング社副社長に就任。1991年にはロリズ社を設立した。同社は造船業、次いで水産業に進出した。1998年沿海銀行頭取となり、2001年沿海地方知事選挙に立候補するまでロリズ・グループの総帥として君臨した。
2001年2月5日、当時の沿海地方知事ナズドラチェンコは辞意を表明した。同年1月に心臓発作を理由に入院していたが、ナズドラチェンコの辞任は、沿海地方におけるエネルギー危機によるものであり、大統領プーチンによる事実上の解任であった。ダリキンはナズドラチェンコの後継を選ぶ知事選挙に立候補し、同年5月27日の第1回投票で得票率24パーセントを獲得し、1位となった。同年6月17日の決選選挙で、40.17パーセントを獲得し、6月25日に正式に知事に就任した。2005年1月の法改正によりロシア連邦を構成する連邦構成主体の首長(知事、行政長官)は大統領の任命制になったが、ダリキンはこの改正後に就任した最初の知事だった。

 

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