ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

新たなロシア外交政策コンセプト 漁業分野を含めた“海洋権益”に力点を置く

2023-04-03 15:04:06 | 日記

2023年04月03日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[新たなロシア外交政策コンセプト 漁業分野を含めた“海洋権益”に力点を置く]

ロシアの外交政策コンセプトが2023年3月31日付大統領命令No.229によって承認された。

2016年に承認されたコンセプトの改定で、特に“海洋権益”に力点を置いており、世界の海洋での水棲生物資源の責任ある合理的な利用等を指摘している。

新たなコンセプトは、ロシアの国益のため、環境保護、天然資源の保全と合理的な利用、そして気候変動への対応を求めている。

ロシアの外交政策の戦略的目標を達成するため、世界の海洋での水棲生物資源、鉱物、エネルギー、その他資源の責任ある合理的な開発、科学的研究の実施、環境保全に優先的な注意を払うこと等を意図している。

また、国際法に従って、ロシアの大陸棚の外側の境界を確定するだけでなく、大陸棚におけるその主権を保護することを求めている。

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国後島(北方領土)沿岸の海面養殖区画オークション 上場2区画に対し1区画が落札される

2023-04-03 13:22:53 | 日記

2023年02月22日

北海道機船漁業協同組合連合会 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[国後島(北方領土)沿岸の海面養殖区画オークション 上場2区画に対し1区画が落札される]

2023年3月30日、国後島(北方領土)沿岸沖合の海面養殖2区画のオークションが実施され、この内の1区画が落札された。

オークションは、電子媒体で行われ、落札者との区画利用契約期間は25年となっている。

上場区画とスタート・プライスは次のとおりだった。

①区画SOOM(СООМ)-320 国後島北西沿岸沖合 501ヘクタール 480万ルーブル

②区画SOOM(СООМ)-321 国後島南西沿岸沖合 501ヘクタール 480万ルーブル

この内、南西部沖合区画SOOM-321に“フィッシュ・ヤル”(Фиш-Яр)社と“プリリフ”(Прилив)社の2者が応札、前者(ユジノリリスク登記)が約500万ルーブルでこれを落札した。

一方、北西部沿岸沖合区画SOOM-320には応札申請がなく、オークションは無効となった。

南クリール(北方領土)沿岸沖合では昨年2022年8月にも海面養殖区画をオークションが実施されている。

当該オークションには4区画が上場され、この内2区画が落札された。

やはり区画利用契約期間は25年間で、1,925ヘクタールを7,691万ルーブルで“アルバコル”(Альбакор)社、900ヘクタールを7,722万8,000ルーブルで“ナタリィ”(Натали)社がそれぞれ落札した。

なお、このオークションには、色丹島の漁業コンビナート“アストロブノイ”(Островной)社も参加していた。

 

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