2023年04月27日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ノルウエーは漁業分野の協力維持のためのロシア漁船の入港許可を続ける]
ノルウエー外務大臣アニケン・ユイトフェルトは、ロシア船に対して入港が閉鎖される可能性があることを排除していないが、新たな通報があるまで、漁業分野の協力を重視して、ロシア漁船の入港許可を続けると今般、表明した。
与党勢力は、ロシア船のノルウエーへの入港に関する安全性に圧力をかけ続けている。
アニケン・ユイトフェルトは、ロシアとのバレンツ海におけるタラ資源の共同管理の重要性を指摘、漁業協力維持のため限定された3つの港へのロシア漁船の入港許可を維持する必要があると言及した。
先に、デンマーク“DR”、ノルウエー“NRK”、スウェーデン“SVT”、フィンランド“Yle”の4公共放送が共同調査を行い、英国、デンマークなどの洋上風力発電所の周辺に、ロシアのスパイ船とみられる船が接近し、不審な行動をとるケースが相次いでいると伝えていた。
ノルウエー国営放送“NRK”によると在ノルウエーのロシア大使は、これらのトロール漁船の諜報活動への関与を否定し、「ロシア恐怖症」の一部だと述べている。