2023年04月12日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア スケトウダラ漁業 高次加工戦略 2022年 利益率が低かったことが指摘される]
ロシア極東科学操業評議会の前日となる2023年4月12日、ウラヂオストクにおいて極東白身魚産業専門家会議が開催された。
この中でロシアスケトウダラ漁業者協会会長ブグラクは、スケトウダラ漁業が高次加工戦略をとり、これまでのW/R(ラウンド)、H&G(ドレス)から一部転換し、フィレ、すり身等の製品を増産、輸出収入が増加したものの、一方で、昨年2022年は、これら高次加工製品を生産した企業が、コスト高と為替要因で、プラス面が相殺されてしまったと報告した。
昨年2022年、漁獲量約190万トンに対し、37%が高次加工製品に処理された。
また、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロ支部長バイタリュウクは、南クリール沿岸陸上加工能力の急速な向上を指摘、当該能力を活用した新たな船団編成の検討を提案した。