BREAKING 2023年12月25日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア原子力コンテナ商船“セヴモルプチ”で火災発生 核拡散の脅威はないと当局発表]
国営原子力企業”ロスアトム“(Росатом)の子会社”アトムフロート“(Атомфлот)が運航し、北極海航路輸送プロジェクトを担っている原子力コンテナ商船*“セヴモルプチ”(Севморпуть)で火災が発生した。
ロシア非常事態省(МЧС)ムルマンスク州支部が発表した。
火災が発生したのは船室の1区画30平方メートルで、速やかに消防が火元に到着、すぐに消火され、延焼なく、死傷者もいないと伝えられている。
また、核拡散の脅威はないと加えられている。
*“セヴモルプチ”(Севморпуть)
1988年(ソ連時代)に建造されたKLT(КЛТ)-40タイプ原子力発電所を備えた砕氷輸送船。全長260メートル。原子力発電所で建造された非軍事商船4隻の中で最大。北海航路にちなんで名付けられ、プロジェクト10081唯一の船舶。コンテナで製品を北部の遠隔地に輸送することを目的としており、厚さ1メートルまでの氷を粉砕して航行可能。2019年現在、原子力発電所を備えた唯一の運航貨物船。