ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア科学研究機関 北海道太平洋等資源分布重複南クリール海域マダラ漁業動向を発表

2023-12-21 16:17:51 | 日記

 

2023年12月21日

リポート 北海道機船漁業協同組連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 北海道太平洋等資源分布重複南クリール海域マダラ漁業動向を発表]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、今般、北海道太平洋等と資源分布が重複する南クリール海域のマダラの漁業動向等をリポートした。

2014年、南クリール海域のマダラの商業対象資源のバイオマスは4万6,000トンと算定されていたが、2018年の調査結果では7万3,000トンまで増加した。

更に2020年の調査結果に基づく分析では、9万6,700トンと算定されている。

南クリール海域における2003年-2022年の平均漁獲量は4,700トンでTACの開発率が76.4%となっている。

ただし、2023年-2024年にかけ、南クリール海域のマダラ資源は徐々に減少が始まると予想されており、過剰漁獲防止のための措置が必要となる。

今年2023年の南クリール海域の商業対象資源のバイオマスは6万6,200トンで、TACは1万4,000トンに設定されており、同年11月20日までの漁獲量は7,000トンでTAC開発率が50%となっている。

なお、来年2024年のTAC設定は、前年となる今年2023年比、12.9%減の1万2,200トンとなっている。

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ロシア科学研究機関 道東・道南太平洋資源分布重複南クリール海域スケトウダラ漁業動向等を発表

2023-12-21 16:06:49 | 日記

2023年12月21日

リポート 北海道機船漁業協同組連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 道東・道南太平洋資源分布重複南クリール海域スケトウダラ漁業動向等を発表]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、今般、北海道の道東・道南太平洋と資源分布が重複する南クリール海域のスケトウダラの漁業動向等をリポートした。

南クリール海域でのスケトウダラ漁業はロシア漁業にとって最も重要な操業の一つに位置付けされており、漁法は中層、着底トロールと延縄が主なものとなっている。

また、南クリール海域でのスケトウダラの最大漁獲量は、ソ連時代の1989年に達成され、その数量は41万5,000トンに達した。

これは、サハリン・クリール地域の他の海域と比較しても、記録的なものとなっている。

2001年-2010年の間、南クリール海域のスケトウダラの年間漁獲量は、その時代の資源動向から低迷していた。

しかし、次の気候海洋時代の到来とともに、豊度の高い年級群の加入が始まり、数年後の漁獲量の増加に大きな影響を与えることとなった。

2012年-2020年にかけて年間漁獲量は7倍-10倍に増加している。

現在、南クリール海域でのスケトウダラ操業は1月-12月、ほぼ周年にわたり展開されている。

年明けの冬季間は主に南クリール海峡において中型から比較的小型の漁船によって行われ、時として国後海峡等、他の海域も利用される。

また、夏から秋、更に年末までは、中型漁船に加え大型漁船も着業し、伴って漁獲量も増え、択捉島近海も利用されることになる。

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロによると、南クリール海域のスケトウダラ資源は依然として高い水準にある。

今年2023年の当該資源のTAC設定は前年2022年の13万5,000トンから増加して13万5,300トンに設定されており、11月20日までの漁獲量は11万1,000トンでTAC開発率が82%を超えている。

なお、来年2024年のTAC設定は、前年となる今年2023年比、更に5.9%増の14万3,300トンとなっている。

(報告担当者 原口聖二:ロシア科学研究機関の評価は、資源分布が重複する道東・道南太平洋系群に対する日本の科学研究機関の評価とシンクロナイズを見せていると言える。)

 

 

 

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