2023年12月27日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[資源管理の“優等生”は勝手に共同資源管理魚種の自国漁獲割当を設定する ノルウエー]
日本の一部の識者とされるグループにおいて、資源管理の優等生と評されるノルウエーは、今年2024年についても北東大西洋におけるサバとニシンの国別漁獲割当を、暫定的としながらも一方的に自ら設定した。
これまで、ノルウエーは、EU、アイスランド、フェロー諸島、英国、グリーンランド、そしてロシアと、当該漁獲割当配分について合意できていない。
ノルウエー貿易産業漁業省は、サバを10万トン、ニシンをTACの65.5%、暫定的に自国に漁獲割当配分することを決定したとしている。
北東大西洋沿岸各国は、2023年10月に共同管理魚種のTACに合意しているが、国別割当は妥結に至っていない。
ノルウエー漁業大臣セシリエ・ミルセス(Cecilie Myrseth)は、関係国との交渉は2024年1月にも続けられるが、合意に至らなくても漁業を開始すると表明している。