2024年10月19日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[#100 洋上風力発電と漁業 海外の経験 豪州 エクイノール イラワラ地域プロジェクト撤退]
①洋上風力発電が本当にCO2削減に貢献するのか、②洋上風力発電事業自体が再エネ賦課金だのみの不採算事業であり漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、③政府が責任をもったMSP(海洋空間計画)を設定すべきではないのか、④政府がベースラインをしっかり作るような漁業影響調査を指導すべきではないのか。
ノルウエーのスタヴァンゲルに本拠を置く北欧最大のエネルギー企業エクイノール(Equinor)とその地元オーストラリアのパートナーであるオーシャネックス(Oceanex)が、ニューサウスウェールズ州のキアマとスタンウェルパークの間に広がる1,000平方Kmのイラワラ洋上風力発電開発プロジェクトから撤退することが分かった。
提案計画は各社のウェブサイトから削除されており、実現可能性のライセンスの正式申請を提出しないことを決定したとされている。
エクイノールとオーシャネックスはこれまで、イラワラでの建設が2028年に開始され、2030年までに稼働開始すると発表していた。
漁業セクター、地域社会等からの激しい反発を受けて政府が開発海域を1/3に縮小、沖合20キロに移動させたことで、エクイノールとオーシャネックスにとって、プロジェクトの開発投資にとって“魅力がなく”、その過程も“複雑すぎる”ことからこの判断に至ったことが指摘されている。
エクイノールの撤退の理由が、開発海域の縮小にあるが、オーストラリア気候変動・エネルギー大臣クリス・ボーエンは、これを元に戻し拡大する考えはないと表明した。
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