2025年01月21日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[ポスト英国EU離脱 EU 英国のイカナゴ操業禁止決定に対し仲裁手続きを開始]
昨年2024年3月、英国が北海のドッガー・バンクでのイカナゴの漁獲を禁止したことを受け、EUは同国を相手取る仲裁手続きを同年10月下旬から行い、当該法定闘争が来週(2025年1月26日からの週)開始される。
このEUの行動を、特にデンマークが歓迎していた。
デンマーク外相ラース・ラスムセンは、英国のイカナゴ禁漁措置により自国漁業者が年間1,800万ユーロの損失を被り、他の関連産業にも打撃を与えると主張していた。
ラスムセンはEU外交官に対し、事実上の漁業権の侵害を回避するために共通の立場を取る必要があると求めていた。
デンマーク漁業者協会会長スヴェンド・エリック・アンダーセンは、英国が協定を破っていると述べ、EUにとって屈辱で、英国EU離脱で、デンマークの漁業者は英国海域へのアクセスに多大な代償を払ったと言及していた。
英国のEU離脱による漁獲割当の譲渡は、2021年から開始されており、2026年半ばまで実行される。
譲渡のプロセスは(括弧内は全体に対する比率)次のとおりとなる。
2021年:60%(15.0%) 2022年:70%(17.5%) 2023年:80%(20.0%) 2024年:92%(23.0%)
2025年:100%(25.0%)
非TAC魚種については、2012年から2016年の間に記録された平均漁獲量をベースに、2026年半ばまでに制限されることになっている。
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