今日は久しぶりに薄日が差し、農作業にはちょっと暑い一日だった。
朝の涼しいうちに田んぼの畦と、のり面の草刈りをした。
田んぼや山の際だけは鎌を使うが、大部分はエンジン刈り払い機を使うので仕事は早いし、屈むことは少ないので、手作業に比べればうんと楽だ。
それでも重い機械を振り回すので、汗もかくし長時間すると腕が痺れる。
草刈りが終わった後は、スイカとメロンのツルがかなり伸びてきたので、絡まないように整枝した。
花や小さな実が付いたツルを切り落とすのは忍びないが、密集すると全体の生育が悪くなる。
実がもう少し大きくなった頃、1株に2~4個を残して他を摘果する作業があるが、これも何だかもったいない気がする。
残したツルや実を保護するために、わらを一面に敷いて作業は終わった。
大きく育った実が、イノシシの餌食になったら、余分なツルや花を犠牲にした甲斐がない。
農道の脇に自生している、オオマツヨイグサ(宵待ち草)の黄色い花を見かけるようになった。
朝露に濡れた花は、清々しくて美しいが、日が差し始めると萎んで見る影もない。
夜だけ美しく装う花は、ネオン街では見かけるが、自然の野山ではめったに出会わない。
この花は、甘い蜜の香りを放ち、夜行性の蛾を誘って子孫を増やしているとのことだ。
隠花植物のような隠微な生態は、早朝の清楚な姿からは想像できない。
人間の世界にもありそうで、なんだか興を引く花の一つである。