昨夜の7時ごろ、夕食の後片付けをしていたら、窓の外が赤く染まっていた。
外を見たら山火事のように、西の山の一角だけが、炎のように燃えあがっていた。
いつも見る夕焼けは、空全体が茜色に染まる爽やかさがあるが、昨日は原色のオレンジが不気味だった。
昔の人は、日ごろ見かけない現象に、天変地異を予感していたが、そんなことが起こらないことを願いたい。
今日は朝から太陽が眩しいほどの天気で、外の仕事は暑さがこたえた。
先日、畦の周りや農道で刈り取った草が乾いたので、集めて干し場へ運んだ。
それほどの量はないので、わら縄で束ねて担いで運び、湿気のない日当たりの良い場所へ積み上げていった。
こんな作業を夏の間に、後3~4回ほどはしなければならない。
干草は来年の春に田んぼに漉き込むと、有機質を含んだ軟らかい泥が出来るといわれている。
このあたりでは化成肥料は少なめにして、大量の堆肥を使うので、草刈りが盛んに行われている。
集落のあちこちで干草を積んだ「草にご」を見かけるが、形や大きさは様々で、使う量や体力に応じて作っている。
基本は、真ん中に支柱を1本立てて、下を3本の棒でで支えて倒壊と地面からの湿気を防いでいる。
上部はビニールシートで覆ったり、わら屋根を葺く要領でススキやカヤで覆っている。
山里の夏の風物詩で、見た目は風情があるが、炎天下の作業はかなり大変だ。
農道がある場所は運搬車などで運べるが、ほとんどの草刈り場は、傾斜地や足場が悪い場所なので人力頼りが多い。
いちど「草にご」作りに挑戦してみたが、風で倒れてしまった。
下の支えの組み方と、バランスよく積んでいく技は、簡単には覚えられないので、風物詩には程遠いが、平積みでお茶を濁している。