名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

高山の町へ

2010年07月23日 | セカンドルーム


朝の5時頃は霧が立ち込めて、空気が冷んやりとしていた。


日が昇ると、霧は瞬く間に消えて、いつものように気温が上がっていく。
作業場で、昨日の続きの椅子作りを始めたが、何となく体がだるくて乗らないので、高山の町へ買い物に行くことにした。


食事をしたホテルから町を見下ろすと、緑が意外に少なくビルもたくさん建っている。
中心街は、郊外に比べると気温が3~4℃ほど高く、大都会並みのヒートアイランド現象が起こっている。
わが家の近所で、クーラーや扇風機を使う家は無いが、町では必需品となっている。
以前は打ち水や朝顔の日除けで、暑さをしのぎ風情もあったが、今はそんな生易しいことでは済まなくなった。
それが理由とは思えないが、今月号の「広報 たかやま」に、中心市街地の活性化策が掲載されていた。
市街地の人口は10年前に比べて、3.000人、15%も減少している。
人口の減少に伴い、1戸建て空き家が170戸、集合住宅では450戸が空き室になっている。
主な原因は、核家族化など生活様式の多様化で、若い人たちの転出や、急速な高齢化を上げている。
市全体の高齢化率は26%であるのに対し、中心街は35%と高い率である。
その結果、町内会などのコミュニティ活動が難しくなり、高山祭りの維持すら出来なくなる恐れがあると報じている。
一方、商業施設も、空き店舗は最近5年間で100店舗から200店舗に倍増し、従業員数、販売額とも減少傾向にあるという。
多くの観光客の賑わいの影で、まちなかが疲弊し、町並み景観の崩壊や、産業の衰退などが懸念されている。
今後、定住促進の補助や空き家・空き店舗の活用推進、市街地の整備など、施策が進められていく。


市街地のメインストリートは、目障りだった電線が埋設され、歩道も整備されて歩き易くなった。
空間が広がった分、観光客や町の人たちの行き来の少なさが目立つようになった。
山あいの過疎集落だけの問題と思っていたが、中心市街地も深刻な課題を抱えているようだ。

コメント (6)
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