今日の名古屋は相変わらずの蒸し暑さで、一日中断続的に雨が降り続いている。
納屋橋河畔の栴檀(せんだん)の木に、青い実がたくさん付いていた。
栴檀の木は、幹や樹皮を削ると香気がただよい、双葉が芽生える幼木のころからその兆しがあることで、「栴檀は双葉より芳し」と、大成する人は幼いときから優れたところがあることの喩えとして使われてきた。
何も予定が無いので、本を読みながらうたた寝をしたり、テレビを見てごろごろしているうちに日が暮れてしまった。
与党が惨敗したことによって、ねじれ国会で与野党の対決姿勢が強まると、テレビ報道や新聞見出しが躍っている。
「ねじれ」は大いに結構で、数の論理で押し切る与党や、何でも反対する野党の姿を見たいと思う国民は一人も居ない。
政策課題や法案を真剣に議論し、面子やしがらみを越えた審議が展開されれば、参議院の存在感が増し、二院制本来のあり方が実現する。
そんな期待もあって、今後の国会審議に少なからず興味を持つが、党利党略が先行して、国民不在の議論が続けば、次の衆院選は今回以上に明快な答えが出るだろう。
国民の見る目も様変わりしてきた。
見せかけの心地良いマニフェストの言葉に惑わされたり、促成のタレントになびく事も少なくなったように思う。
国民の政治を見る目が一段と厳しくなっていく中で、緊張感を持った国会審議が行われることを期待したい。
暇を持て余したせいか、日頃考えない真面目なことまで、頭の中をよぎっていった。