ちょっとやつれ気味
昨日の夕方散歩していたら、ユキが突然前足をかがめ、ファイティングポーズを取ったた瞬間、何かに飛びついた。
こういう行動は度々するので、蛇でも見つけたのかと思ってリードを引っ張ったが、一瞬遅く大きなヒキガエルをくわえた。
すぐに離したが、口の周りを前足で拭ったり、苦しそうに口を開けてあえぎ始めた。
間もなく多量のよだれを垂らし、泡のようなものまで口から出てきた。
しばらく休ませて様子を見ていたら、草を盛んに食べ始めた後に、激しい嘔吐と下痢が始まった。
少し落ち着いてきたので、口の中を洗い流して餌を与えたが、ぐったりと横になったまま見向きもしなかった。
明日獣医に連れて行くことにして、その夜は玄関の中へいれ、様子を見ることにし。
今朝になったら、餌は残らず食べていて、やつれた表情もいくらか消えていた。
朝の餌もいつもの通りに食べたが、昨日の後遺症なのかあまり元気は無い。
朝は日向ぼっこをし、暑くなったら風通しのいい場所へ移動して寝そべっている。
いつもの行動に戻りつつあり、獣医師に診てもらう程のことも無さそうなので、しばらく様子を見ることにした。
ヒキガエルは毒を持っていることは知っていたが、これほどの猛毒は想像できなかった。
雨上がりなどに、玄関や犬小屋の近くに現れ、ユキも前足で突付いたりしていたが、飛びついていきなりガブリは初めてだった。
後で調べてみたら、外敵から身を守るため、耳腺や皮膚の毒腺から強力な毒液を出すと記されていた。 「ガマの油」は、毒をもって制するの伝で、これを利用しているようだ。
小型犬などは、酷い時は死ぬ場合もあり、人にも同じような症状が出る場合もあるので注意したほうがいい。
作業場の前で、青大将がヒキガエルを、平気で飲み込んでいるところを見たことがある。
天敵には効かないで、犬や人を苦しめる毒は、きっと神様が調合を間違えたのだろう。