午前中は冷たい雨が降っていたが、午後には真っ青な空が広がり気温もぐんぐんと上がっていった。
ユキを連れて名古屋城まで往復してきたが、昨日までの寒さがうそのようで、陽射しも強く汗をかいた。
梅はちらほらほころび始めたところだが、このぽかぽか陽気で、間もなく満開になるだろう。
お城の一角では、先の戦災で焼失した本丸御殿の復元工事が、150億円の巨費を投じて、2018年の完成を目指して急ピッチで進められている。
工事現場は、建物を風雨から守るため高さ9メートルの素屋根で覆われ、内部には見学者用の通路が設けられている。
ガイドの説明を聞きながら、復元工事の全体の様子や木造建築の作業を身近に見ることができる。
今どき目にすることが出来ない「こけら葺き」や本格的な「小屋組み」などを見ることが出来たのは収穫であった。
別棟には木材加工場や原寸場があって、仕口加工や墨付けの様子も見ることが出来る。
ヒノキの匂いが漂ってくる作業場では、宮大工が木を刻み鉋をかけたり、刃物を研ぐ様子も見ることが出来た。
これだけ大規模で本格的な木造建築はざらにないので、木工に興味のある人は完成した御殿より復元工事のほうが見応えがあるかもしれない。