朝から快晴の名古屋は、伊吹おろしがとても冷たい。
陽射しの強さは春そのもので、ガラス戸越しの光は暖かくて眩しかった。
窓辺で本を読んでいると眠気を催し、数ページも進まないうちに、パタッと落として目が覚める。
ユキも日向を楽しんでいたが、陽射しが強くなると、日陰を求めて寝そべっている。
お互いにすっかり気が緩んで、だらしなく日向ぼっこを楽しんでいる。
飛騨北部は今日も曇り空で、真冬日になっているようだ。
明日の高山の最低気温はマイナス9度と伝えていたが、留守にしている家はマイナス10度を越して、何もかも凍ってしまうだろう。
山里の人たちは、まわりから雪が消え、燦々と降り注ぐ春の陽光を心待ちにしているが、まだしばらくは厳しい寒さが続きそうだ。