岩滝小学校は乗鞍岳西麓の高台にあり、児童数26名の山里の小さな学校である。
カモシカやキツネが校庭に遊びに来たり、校舎の前のおんこ山はでは山菜が採れ、冬にはスキーやそり遊びが行われる。
恵まれた環境で育つ児童たちは元気で礼儀正しくて、すれ違う時は大きな声で挨拶をしてくれる。
都会では登下校の児童たちと気軽に挨拶をしたり、会話をすることに躊躇するが、ここでは何の違和感もない。
学校行事も父兄や住民が多く参加し、暖かい目で見守られてすくすくと育つ岩滝の子供たちに、懐かしい教育の原点を見る思いがする。
今日は恒例の雪上運動会が行われ、父兄や住民も参加して全員雪まみれになって楽しんでいた。
親子ドッジボールでは、滑ったり転んだりしながらチームプレーで競っていた。
熱戦を繰り広げるコートの脇では、将来の貴重な新入児童が、雪のしとねで昼寝?をしていた。
帽子取り騎馬戦は、体格の良い高学年の子供を背負ったお父さんの足がもつれる姿もほほ笑ましい。
ハイライトは、「おんこ山」から滑り降りるタイヤそり競争だ。
お父さんのお腹にしがみ付く女の子や、スリルに悲鳴を上げるお母さんを励ます男の子など、全員がスピード滑降を競った。
校長先生をはじめ、先生方も児童をお腹に乗せてたり、背中に乗せたりして滑降していく。
先生方のそりに向かって、児童や父兄からは応援の雪つぶてが、ひときわ多く飛び交っていた。
最後のプログラムは宝探しで、雪に埋まった宝を見つけに、全力疾走で宝の山へ向かった。
探しあぐねていた最後の一人も宝を見つけて、無事に閉会式を迎えた。
文字通りのスキンシップ雪上運動会が、寒さを吹き飛ばして熱く繰り広げられた>http://www.youtube.com/watch?v=dCNOOUrcEU8&feature=bf_prev&list=UL8ObfRjrPu2s&lf=mfu_in_order