今朝起きたら雪が降っていた。
気温は高めで、湿った重い雪は上着や帽子に付くとすぐに水滴になった。
除雪車が回ってくる頃には、みぞれから雨に変わり程なく止んだ。
天気は回復することはなく、前の山は終日もやの中に隠れて墨絵の世界になった。
通路の除雪だけはしたが、雪が重くてはかどらず、車は昨日と同じスロープの途中に置いたままになった。
屋根の雪も水を含んで重くなって心配だが、もうしばらく様子を見ることにした。
集落の屋根を見ていると、3分の1は雪下ろしが終わり、残りの3分の2は庇だけか全く手が付いていない。
独居老人やお年寄り夫婦だけの家は、危険が伴う力仕事は容易に出来ない。
今日の朝刊に麻生太郎さんが終末期医療について、「いいかげん死にたいと思っていても、生かされていたんじゃ、かなわない」と言って物議をかもしたと伝えている。
いかにも麻生さんらしい発言だが、「個人的なことを言った。終末期医療のあるべき姿について意見を言ったのではない。」と釈明してコメントを撤回していた。
本音を撤回する必要はないと思うが、終末医療費の高騰に目が眩んで、生命倫理が置き去りにされるような国民会議に期待は持てない。
先日、NHKスペシャル「老人漂流社会」で、自分の意思で死に場所すら決められない厳しい現実を伝えていた。
施設や病院の漂流が延々と続く老人に、尊厳や希望のかけらも見当たらないが、生命維持装置を願う姿が切なかった。
折から社会保障制度改革国民会議がスタートしたが、受益と負担は原則であっても両立が出来ずに漂流する人が増えていきそうだ。