名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

飛騨高山・岩井神社の秋祭り

2012年09月15日 | セカンドルーム

 

 

 

 

今日は集落の氏神様、「岩井神社」で秋祭りが行われた。

朝7時に神社に集合して、神殿や境内の清掃、注連縄や飾りの鯛、房を藁で編み、3ヶ所の旗立てなどの準備が、手分けをして行われる。


祭りの準備が整い、午後1時過ぎに公民館で待機している神官を迎えに、祭列を組んで神社を出発した。


12程ある役割・任務を一人から数人で担い、それぞれの装束を身にまとってこなしている。

神官を伴って再び神社に戻った神殿では、数々の神事と舞や雅楽が執り行われ、境内でも獅子舞や鉦打ちが奉納される。

その後に、祭主は御神輿に乗り移られて、塩撒きを先頭に再び祭列を組んでお旅所へ向かう。

ここでは日が暮れるまで、神々とともに氏子たちは宴を楽しみ、舞や鉦打ち、獅子舞などに打ち興じる。


白山の方向に日が沈むと、乗鞍岳を望む高台のお旅所も夕暮れが迫り、お開きとなって神社への帰途に着いた。

祭列が神社に着いた頃はすっかり夜の帳に包まれ、激しく打ち鳴らす鉦の中で、神官に導かれた祭主は、お神輿から神殿に移られて本祭りの幕が閉じられた。
長い一日と宴のお神酒で半ば朦朧としてしまったが、素朴な時代絵巻に郷愁を感じ、感動を覚える一日となった。

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名古屋から高山へ

2012年09月14日 | セカンドルーム

 

暑い3日間を名古屋で過ごして、高山へ戻ってきた。
行く時に通ったせせらぎ街道のそば畑は、未だ白い花が残っていたが、今日はほとんど散って茶色の実が目立つようになっていた。
吹く風も涼しくて、確実に季節が進んでいる。

いつも立ち寄るそば処「清見庵」では、来月になれば香りの良い新そばが味わえるが、今日はそば定食を食べた。


ちょうど近くの神社で秋祭りが行われていて、タイミングよく獅子舞がまわってきた。


小さな山里の親子獅子舞が、食事に彩を添えてくれた。
飛騨地方では10月にかけて、五穀豊穣を感謝する秋祭りが行われ、祭り行列や獅子舞に出会う機会が多い。
わが集落にある岩井神社の秋祭りも明日執り行われるが、秋晴れを期待したい。

お昼過ぎに家に着いたが、やはり庭の何ヶ所もがイノシシに掘り起こされていた。
草の根やミミズを掘った跡が玄関先にもあり、人が居ないことを見越して好き放題されてしまった。
畑は収穫の見込みが無い未熟のスイカやウリがかじられていたが、もう悔しさも無念さも感じない。


本命の田んぼは無事で、稲は順調に育っていた。
標高の低いところでは稲刈りを始めていたので、あと1週間もすれば集落の取入れが始まるだろう。
暑かった夏に終わりを告げ、山里の秋色はこれから一挙に進んでいく。

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中部日本自動車学校で高齢者運転講習を受講してきた

2012年09月13日 | セカンドルーム

 

名古屋は連日の夏日で、相変わらずの猛暑が続いている。
ユキもバテ気味で、日蔭のタイルの上で寝そべって、暑さをしのいでいる。
今日一日の我慢で、涼しい山里へ戻れるのを心待ちにしているのは飼い主も同じだ。

高齢者運転講習を、会場の中部日本自動車学校で受講してきた。
この講習は、運転免許証更新前に、70歳以上は受講が義務付けられている。
交通ルールに関する座学や運転適性検査、運転実技など3時間にわたって行われた。
視力の検査は、予想通りの結果で静止視力は0.7のぎりぎりで、動体視力や夜間視力も衰えている。
どういう訳か、視野角だけは若年層並であったことが不思議だ。 
いつも山頂からパノラマ展望をしていた成果なのか、全天候型の視野?で物事を見ていた結果だろうかと、つまらない事を考えたりしてしまった。
ゲーム感覚の、運転シュミレーたーを使った適性検査は、同年代と比較すると優れているが、反応にムラがあり確実性に欠けるので、安全確認を励行しろと出た。
日ごろは林道走行など、信号や一時停止の標識が無い所を走っているので、意識が薄れてしまったのかもしれない。
これから反射動作能力は衰えていくので、心して運転をしなければならない。
ゲーム世代で育った人たちが高齢者になった時は、この検査で全員超優秀ドライバーと認定されるだろうと、またつまらないことを考えてしまった。

運転実技は、右左折時に外側へふくらみ過ぎると指摘された。
これは以前、車の内側をガードレールで擦った時のことが尾を引いて、未だ無意識に外へはみ出すようだ。
50年以上も自分流の運転をしてきたが、その間同乗者から運転に関する欠点を指摘されたことはなかった。
受講料の5.800円が安いか高いかは別にして、今まで気がつかなかった点を、プロから指導を受けることは必要だと思った。

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好日山荘で熊除け鈴を買った

2012年09月12日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋の空は、透き通ったコバルトブルーで山里を思わせるようだった。
日差しが強くて暑かったが、おかあさんのお供で買い物に付き合った。
この暑い日中でも、栄の繁華街は人も車も多く賑やかだ。


登山靴を新調するつもりで好日山荘に寄ったが、絞り切れずに後日にすることにした。
おかあさんは、4足もあるのにまた買うのと冷ややかに言っていたが、目的の山や季節によって使い分けていることが判らないようだ。
靴底以外は傷みがなく捨てるのはもったいないと思うが、ブレーキがよく効きクッション性能の良い靴は安全で膝や腰にも良いので、早めに履き替えるようにしている。


熊除けの鈴やホイッスル、スプレーなどがたくさん並んでいたので、消音機能付き真鍮製の鈴を購入した。


秋山は、冬篭り前の熊が活動する時期なので、こうしたグッズが売られているが、とっさの場合に熊の鼻先にペッパーをスプレーする度胸も機敏さもないので、一番音の大きい鈴を選んだ。
先日は鈴の音に反応しない熊に出遭ったので、一抹の不安はあるが付けていれば多少は安心できる。
新聞の投書欄に、やたらに鈴を鳴らして歩いている登山者を見かけるが、静かに自然を楽しんでいる者にとって耳障りだという旨の意見が載っていた。
人様々で、隣の風鈴がうるさいと感じる人もいるので、念のため消音機能付を選ぶことにした。
見通しの悪い登山道で、突然目の前に人が現れてびっくりすることもあるが、遠くからちりんちりんと鈴の音が近づいて来てほっとすることもある。
御岳登山でよく見かけるが、白装束に菅笠、金剛杖で身を固め、六根清浄を唱えて鈴の音を響かせながら登拝する姿は味わい深いが、信者以外で耳障り目ざわりと見る人もいるだろう。
登山者が増えて窮屈な思いをすることがあるので、最近は無名の藪山に分け入ることが多くなった。
そこは野生動物の領域で人に会うことはないが、熊に襲われないよう侵さないように気を配りながら登るようにしている。

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高山から名古屋へ

2012年09月11日 | セカンドルーム

 

昨日の夕方せせらぎ街道経由で名古屋へ来た。
街道沿いの森の緑は色濃いが、所どころで僅かに秋色を帯びている。


水辺を渡る涼風が心地よく、いつも腹ばいになって涼んでいるユキは、水を飲んで一息入れるだけになった。
ここを通ると、少し早い季節の移ろいを感じることができる。

名古屋は夜になっても蒸し暑さが続き、クーラー無しでは過ごせない。
真夜中には目を覚ますほどの雷鳴がとどろき、激しい雨も降ってきた。爽やかな秋の訪れは、まだまだお預けのようだ。

今日も天気は不安定で、積乱雲が現れるとにわかに激しい雨が降ってくる。  そんな中で、栄の小ぎれいな割烹店で、高校山岳部の先輩においしい昼食をご馳走してもらった。
山は卒業されたが仕事はまだ現役で、週5日フルタイムで働いているとのことだ。


新聞社の役員を終えて、関連会社の放送局やビル管理会社の監査役をしておられる。
一緒に会った同期の仲間も、定年退職後は週に2日、10年以上も大学講師を続けている。
テーマは時事問題で、講義の準備でかなりの時間を費やしているようだが、刻々と変わる内外の情勢をフォローすることに生き甲斐を感じているようだ。
高齢化が進む中で、社会との関わりを持ち続けることの難しさは身近で感じるところだが、そんな中で現役を続ける二人の姿を羨ましく思った。
山里暮らしの手仕舞いを考えているが、名古屋暮らしの姿を描けないまま帰る不安を感じたりするひと時だった。

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畑にイノシシが侵入してカボチャやスイカを横取りされた

2012年09月10日 | セカンドルーム


早朝は青空が広がり、日の出が眩しかったが、ほどなく南西方向から雲が流れてきた。
飛騨地方の天気は下り坂のようだ。

今朝、散歩に出かける時に、イノシシが玄関のたたきの際を掘り、道路から敷地に入る角も派手に掘り起こされているのを見つけた。


嫌な予感がして田畑を見回りに行ったが、田んぼへ続く農道が掘り起こされ、張ってあった囲いのネットが引っ張られた状態になっていたが田への侵入は無かった。
トタンの囲いをを嫌ってUターンしたようで、ネットを張り直してまずは胸をなで下ろした。

畑はネットが1ヶ所、支柱ごと引き倒されていたので、スイカとカボチャ畑を調べたら見事にやられていた。

 9月5日撮影


先日写真に撮った「すくなカボチャ」は、大きく育って間もなく収穫できると楽しみにしていた矢先だ。


無残にも食い尽くされて、種だけが散乱し一片の実も残さない完食だ。
完熟カボチャは、さぞかし甘くて旨かったことだろう。

未熟なカボチャは味見をしただけで、行儀悪く残している。
10個以上あったカボチャは全滅状態で、イノシシが見落とすほどの小さなカボチャは残っていたが、これから気温が下がるので熟すことは無い。


スイカも食べごろに熟しているのは、皮と種だけを残して食い尽くされていた。
赤い実を食べ残しているのは意外だが、満腹状態で美味しいところだけを食べていったのだろう。


カボチャと同じように、未熟なスイカは味見だけで無残な姿を晒している。


念のために網で覆っておいたスイカとウリだけが、辛うじて残っていたので、おみやげ用に収穫出来た。
イノシシの見落としスイカを孫たちに食べさせるのは切ないが、きっと丹精込めたおみやげを喜んでくれるだろう。
土壇場でイノシシに駄目押しをされてしまったが、田んぼが無事であったことをせめての慰めに、今シーズンの畑は幕を閉じることにした。

帰りに手を洗おうと家の脇の水路へ行ったら、太ったマムシに睨まれた。
今日はあまり良い日ではなさそうだ。

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今シーズンの稲作も完全無農薬で秋を迎えた

2012年09月09日 | セカンドルーム

 

今日の山里は、空気が澄んで爽やかな朝だった。
たわわに稔った稲穂は、日ごとに深く垂れ、黄金色も増してきた。


田んぼの周りや畦の雑草も、知らぬ間に生い茂り、このままでは取り入れ作業の支障になるし、カメムシなど害虫の繁殖場所になってしまう。


山ぎわは葛のつるが垂れ下がり、下から伸びた草と交差している。
稲の生え際やトタンの囲いの側は鎌で刈り、後は一気に草刈機で刈り払う。

刈り取った草は、後で束ねて田んぼの脇に積み上げ、発酵したら田起こしの時に堆肥として漉き込む。
一頃に比べれば草の勢いは衰えてきたが、好天が続いているので伸びるのが早い。
これが最後の草刈りになればありがたいが、取り入れ作業の邪魔になるほど伸びれば、もう一度やらなければならない。
田んぼの中のタベ(ヒエ科の草)は完全に取り尽くしたので、見える範囲では無くなっている。

干してあったタベは、実が乾いて落ち始めたので焼却した。
放置しておくと種を落として蔓延するので、風に飛ばされる前に処分しなければならない。

近所の田んぼで稲より大きく育ったタベを見かけることがあるが、除草剤の量を間違えたか、使った除草剤が耐性を持つようになったのかも知れない。
稲作で一番大変な作業は田の草取りだと言われていたが、除草剤の出現で労力が大幅に軽減された。
少ない人手と高齢者に支えられている稲作は、一部の無農薬にこだわる人を除いて、除草剤無しでは考えられない。
それを前提に行われているので、効かなかった時に抜き取る余力は残っていない。


暇人の作る小さな田んぼは、草取りをする余裕があるので、無農薬栽培が出来る数少ないケースである。

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飛騨・高山「暮らしの家具展」や「飛騨の味まつり」・「国分寺八日市」などを見物してきた

2012年09月08日 | セカンドルーム

 

飛騨・世界生活文化センターのコンベンションホールで開催中の「暮らしの家具展」を見てきた。
広い会場には、飛騨地区の家具メーカーや工房、関連団体が各ブースごとに新作を展示していた。
今年のテーマは「自然との共生」で、サブタイトルは「森に生かされ、森を活かす」とうたっている。
昔から、飛騨の家具メーカーは豊富な木材資源に恵まれ、ムク材を使った重厚な脚物家具を得意として全国に出荷していた。
ブナやナラ材も大量に伐り出され、海外へ輸出されるほど林業も栄えていた。
無計画な乱伐がたたって、現在では家具に利用できる大径木の広葉樹は枯渇して、大半が輸入材に頼っている。
伐採されたあとに、成長の早い杉や唐松などが植林されたが、利用されることも無く山は荒廃している。
遅ればせながら飛騨木工連は、「自然との共生」をテーマに掲げ、間伐材の利用や森の再生に取り組みはじめた。
この成果がすぐに今回の展示会に反映されることは無いが、根気よく各メーカーが取り組めば、飛騨家具の評価は高まり市場も広がっていくことだろう。


併設企画の「飛騨のクラフト展」も見てきたが、出展者22人の意欲的な作品が展示されていた。
飛騨の伝統的な匠の技の中に、目を見張るような新しい技と表現が加わり興味深かった。


木彫師元田五山氏の「BONNO」は、人間の持つ108の煩悩を表現したと解説書に記してあった。
仏像や童子像を得意とする高齢の木彫師からは、想像も出来ない斬新さが感じられた。
なじみの作家の作品からは、いつも刺激を受け啓発されている。

 


帰りは高山の町に寄って、折から開催中の「飛騨の味まつり」を見物してきた。
飛騨特産の食材や近郊の特産品を販売する露店が並び、観光客や地元の人たちで賑わっていた。


五平餅や岩魚の塩焼きから香ばしい匂いが漂ってきたが、暑さに負けてカキ氷にしてしまった。


国分寺の八日市にも顔を出して、週末の午後をのんびりと過ごしてきた。

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山里の実りの風景・頭を垂れた稲穂とクマの痕跡

2012年09月07日 | セカンドルーム

 

澄み切った空と爽やかな風に、ようやく秋の訪れを感じるようになった。
今日は肌にまつわり付くような湿気も無く、陽射しは強かったが乾いた空気が心地よい。

 

稲穂も大きく頭を垂れて風に揺らぎ、田んぼにさざ波が立っていた。
あと1ヶ月足らずで取入れが出来るが、今のところ病害虫や雑草がはびこることも無く順調に育っている。
籾の中は甘いミルク状の液体であったが、晴天に恵まれ米粒は固くなり、完熟期に向かって食味を増していく。
台風による倒伏や冠水、イノシシや野鳥の被害が無ければ、去年以上の収穫が期待できそうだ。


今朝林道を散歩してきたが、先日クマが登っていた右手の胡桃の木は、折られた枝が枯葉色に萎れていた。


地面には食べ残した胡桃が散乱していたり、幹には爪痕があり、草がなぎ倒された獣道が谷川へ続いていた。


秋の木の実で一番早いのが胡桃で、クリやドングリはこれから熟してくる。
クマはそれをよく知っていて、沢沿いに自生する胡桃の木に集まってくるようだ。


林道に落ちていたトチの実も、ゴルフボールぐらいになって外皮が弾けていた。
木の実は里から熟し始めて、順次山の奥へと移っていくので、クマたちもそれに沿って動いていくことだろう。
里も山も豊穣の秋を迎えている。

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散歩をしていてツキノワグマに遭遇した

2012年09月06日 | セカンドルーム

 

昨日の夕方、いつもの林道を散歩していてツキノワグマに出遭った。
クマは夜行性であるが、木の実や果実が実る頃は、昼間も食餌行動をしている。


林道と渓流の間の胡桃の木の二股に腰掛けて、枝を手繰り寄せて実を食べていた。

5メートルほど離れた樹上の熊は既にこちらに気付いて、鋭い視線を投げつけてきたが興奮した様子はなかった。


熊を刺激しないようにそっと通り過ぎて振り帰ったら、満腹になったのか足の裏を舐めたりして寛いでいた。
数枚の写真を撮ったが、せっかくのチャンスなので動画も撮影した。
クマの息遣いが聞こえてくるほどの至近距離で、足がすくみ体が震えてしまったようで、画像がブレて不鮮明だが胸の白い三日月は写っていた。
このまま昼寝をするのではないかと思うほど落ち着いていたが、木から下り始めたので、そっとその場を後にした。
同じ林道を往復したが、行きは少し上り坂で目線を落としていたので、樹上の熊に気が付かなかった。
帰りの下りで目線が同じ高さになって樹上のクマ気が付いたが、相手はかなり前から知っていた筈なのに、その場を立ち去らなかったのは不思議でならない。
クマとの遭遇を避けるために鈴やラジオを鳴らし、万一出遭った時は背中を見せて逃げるものを追う習性があるので、静かに後ずさりするのが良いと教わっていた。
ユキ(柴犬)の首輪のカウベルは鳴っていたし、足音も聞こえた筈なので、五感が鋭く臆病なクマは人の気配を察知して逃げると思っていたが、胡桃を食べ続けていたようだ。
過疎高齢化の進む山里では、活動できる猟師も少なくなり、人の恐ろしさを知らないクマが増えたとも言われているが、そればかりが理由とは思えない。
猟師や猟犬に追われることも少なくなり、防御のために過剰に反応する必要が無くなり、本来の姿になったのではないかと思う。
クマは人を倒せるだけの殺傷能力を持っているので恐れられているが、もともと人と一定の間隔を保ちながら共存できる野生動物である。
危険だから排除するという人間の論理を通せば、やがて九州や四国のようにツキノワグマは絶滅してしまうだろう。
今回、はからずもクマの生と死を身近に見て、豊かな自然があれば彼らが棲むのは当然であり、排除するばかりでなく共存と付き合い方を見直す時期に来ていることを痛感した。

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猛暑の中で秋の「やわい」(準備)をした

2012年09月05日 | セカンドルーム

 

朝は長袖を着ていても寒く感じるが、昼間の日差しの強さは真夏のようで、野良仕事をしていると汗が吹き出てくる。


流れる雲や風にそよぐススキは秋の装いだが、残暑は相変わらずに厳しい。


夏野菜畑の後始末をする時期が来たので、まず囲いをしてある畑の外側の草刈りをした。

スイカとカボチャは、収穫期前にイノシシとタヌキに食べられてしまったが、その後に生った実は残暑のおかげで熟してきた。


爪あとが残っているスイカを含めて5個と、宿儺かぼちゃは10個ほどが畑に残っている。
山すその畑は9月末には日が差さなくなるが、ぎりぎりで収穫が出来そうだ。
トマトとキュウリは終わったが、剪定をしておいたナスは小さな実が生り始めたので間もなく秋ナスが楽しめる。


畑の回りは草を刈ってすっきりしたが、畑の後片付けはもう少し先になりそうだ。

来月になれば椎茸やなめこが出てくるので、ホダ木の天地返しをし、周りの笹や雑草、落ち葉などを取り除いた。


今年の夏は、じめじめした日が多かったので、地面に伏せてあるなめこのホダ木が腐食して、白や灰色の菌糸が広がっていた。
雑菌かなめこか判らないが、きのこにとっては良い兆しと解釈して豊作を期待している。
毎年同じ頃に秋のやわい(準備)をしているが、今年の残暑はことのほか厳しい。

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完熟「飛騨トマト」でジュースを作った

2012年09月04日 | セカンドルーム

 

ご近所で完熟トマトを頂いたが、一人では食べきれないのでジュースを作った。


ミキサーが無いので、トマトを適当な大きさに切って鍋で煮詰める。


それをざるで濾せば出来上がりで、好みで塩やレモン汁を加えれば風味が増す。


出来上がったトマトジュースは、塩を少々加えただけであったが、とても甘くておいしかった。

飛騨高地で栽培される「飛騨トマト」は夏秋が旬で、昼夜の温度差が大きいため、おいしいと高い評価を得ている。
収穫から店頭に並ぶまでの時間や、選果や箱詰めの時にいたまない様に農家は青いトマトを出荷している。
JA選果場の規格から外れる赤い完熟トマトや、形が大き過ぎたり小さいトマトは撥ねられるので自家消費か廃棄するしかない。
家庭やレストランで出る食べ残し食品が問題になっているが、それ以前に農林水産物が生産地でゴミ扱いにされる問題は大きい。

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高山市のクマ目撃情報は前年比倍増

2012年09月03日 | セカンドルーム

 

朝夕は急に涼しくなったが、日中の残暑は相変わらず厳しい。
今日も晴れ時々曇りで、時おり積乱雲が現れたが、連日のにわか雨は降らなかった。

岐阜新聞によると、高山市ではクマの目撃情報が急増し、前年同期比で倍増しているとのことだ。
生息数が増えたことと、山にクマの餌が少なくなり人里へ出没するようになったことが主な原因のようだ。
昨年は乗鞍スカイライン畳平の売店に侵入したクマが、観光客や従業員に怪我を負わせたり、イノシシ罠に入ったクマを放獣する際に市の職員が咬まれて負傷した。
今年も山菜取りをしていた男性がクマに襲われて顔に怪我を負い、クマの樹皮剥ぎによる被害も目立つという。
集落でも目撃情報が例年より多く、イノシシ用の箱罠に度々クマが入っている。


昨日は、いつも散歩をしている林道脇のイノシシ罠に、70キロほどの雄クマが入った。
市農務課の指導で、罠にはクマの脱出口が空けられているが、大型で脱出できないときは山奥で放獣している。
人里が危険であることや、人は怖いことをクマに学習させて、再び現れないように放しているが、効果は確認できないし罠から出るときに逆襲されることもあるので、止む無く一定の捕殺は認められている。


今回も熊の胆(い)だけを残して、研究用に岐阜大学に引き取られていった。
餌不足でクマが人里に現れて命を落とすことなく、彼らの安住の地と人との住み分けが出来る環境作りの研究に供されるなら、命を落としたクマも浮かばれるだろう。


以前、初雪が降った朝に、クマの足跡が点々と林道に残っていたのを見たことがある。

 


まるで人間の足跡のようであったが、肉厚で頑丈な足は爪が鋭く一撃されたらたまらない。

朝夕の散歩コースでクマの一撃を避けるために、ユキの首輪に新しいカウベルを取り付けた。

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越中八尾・おわら風の盆 2

2012年09月02日 | セカンドルーム

 

二百十日の厄日に風を鎮め豊作を祈る風習が、「おわら風の盆」の起源と言われている。
毎年9月1日から3日まで開催されるが、初日が土曜日になるのは5年ぶりで、たくさんの観光客で賑わうと予想されていた。

 


無人駅のように小さな越中八尾駅は、ホームも駅舎も人がいっぱいだった。


風の盆は八尾町11の町内が、日程と場所を決めて路上や屋内、演舞場などで行われる。

午後3時から始まり、5時から7時までの休憩を除き深夜まで行われるので、ガイドマップを頼りに歩けば、どこかで輪踊りや町歩きの列に出会う。


特設の演舞場(指定席3.500円、自由席2.000円)では、ダイジェストを見ることが出来るが、ひなびた町なかで出会う踊りや三味の音が風情があると思う。


小さな町が人口の10倍以上の見物客で溢れ、カラフルな露天が立ち並ぶ町並みからは、日ごろの静かな町は想像も出来ない。
40年ほど前に、月明かりの中で編み笠を目深に被り、質素な浴衣と黒い帯の女性が、哀調を帯びた胡弓や三味に合わせて艶やかに踊る姿を懐かしく思い浮かべた。
地方に根付いた伝統行事が、何かで脚光を浴びて変わっていくことは世の常で、もはや時計の針を戻すことは出来ない。

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越中八尾おわら風の盆

2012年09月01日 | セカンドルーム
今日から三日間行われるおわら風の盆を思い立って、午後の高山線特急で越中八尾へむかった。
道路の渋滞を避けて列車を利用したのが正解で、1時間ほどで着き、町並みのあちこちで繰り広げられる輪おどりや町流しを見物した。
雨の確率は高かったが、降られることもなく風の盆を楽しむことが出来た。
踊りは深夜まで続き夜の方が賑わうようだが、雲行きも怪しくなって来たので、一通り見物したところで午後5時半の特急に飛び乗った。
帰りの列車も空いていたが、到着する便は混雑していた。
ツアーバスも続々と到着し、夜の人気がうかがえる。
高山線車中にて。
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