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最弱国脱出(ベネズエラ代表)

2011-07-22 18:50:41 | ワールドサッカー
南米選手権は見たかったブラジル、アルゼンチン、コロンビアが準々決勝で敗退したため、見るモチベーションが落ちてこれまで1試合しか見ていません。その試合は女子W杯がたまたま空いていた日に行われた1次リーグのパラグアイ対ベネズエラという試合だったのですが、3-3というスコアもあって楽しめた試合でした。

残り5分で2点ビハインドを追い付いたベネズエラの粘りが光りましたが、同点ゴールはロスタイムも最後、ベネズエラがCKでGKを上げるパワープレーに出て、そのGKがニアサイドで競り勝って頭で落とし、そこにベネズエラの選手が詰めたゴールとドラマ性も最高でした。

しかし、90年代以前はベネズエラはどの国が通ってもおかしくない混戦の南米予選で、唯一勝ち点3を計算できるカモでした。ベネズエラは野球が盛んな国で、メジャーリーグの給料と当時は安かったサッカーのトップ選手の給料を比較すれば、野球をやったほうが割に合うという考えもあったのでしょう。

そんな弱小チームだったベネズエラですが、近年強化されてきました。南米の中で唯一W杯出場経験がなく、FIFAランキングも三桁台が定位置だったチームが、総当たりの南米予選で最下位にならなくなってきました。

前回の南アフリカW杯予選も通過こそならなかったものの7位と健闘し、今回のブラジルW杯はブラジルが開催国で予選免除という理由で、南米は一つ枠が増えたようなもので、ベネズエラにはチャンスです。

そのサッカーの内容も評価できました。南米に多い堅い守りからのカウンターのチームですが、ベネズエラの場合、前から積極的に追ってきます。二列目の選手の運動量が多く、そこで奪ってからのショートカウンターでいい形を作っていました。

また、エースストライカーのロンドンもスペインリーグのマラガで14得点を奪っており、それより上の南米選手はメッシ、アグエロ(ともにアルゼンチン)しかいません。国内組が多かったベネズエラも、海外進出で力をつけているところは日本とも似ています。

もっとも、ベネズエラを強くするのは日本より簡単な一面もあります。理由は母国語がスペイン語で、スペインリーグに行けば言葉の壁はありません。日本はどこへ行っても言葉の壁がありますから、日本を強くするのは想像以上に困難な作業かもしれません。
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