Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

周りが見えている(ラフィーニャ)

2011-07-29 22:12:42 | 他チーム
一昨日、細切れながらACL延期分の鹿島対G大阪の一戦を見ました。浦和のナビスコ杯の結果が気になって携帯の速報と交代交代で見ていた試合なので、正確ではないですが、G大阪のラフィーニャには驚かされました。

ラフィーニャはどこかで聞いたことがある名前だなと思っていたら、J2草津からの移籍で、G大阪もアドリアーノが抜けた外国人枠をそのままにしては後半戦は戦えないと判断しての補強でしょう。今までペドロ・ジュニオール、イ・グノら派手な補強の目立ったG大阪にしては地味な補強で、J2でプレーしていた選手がどこまでできるかという疑問も少しありました。

しかし、ラフィーニャはいい選手です。理由は周りが良く見えているからです。最大の好プレーは左サイドのタッチライン際でボールを受けてから、ファーサイドにいたイ・グノに正確なラストパスを送れたことです。あれだけ遠くのフリーな選手が見えているほどの選手なら、今までなぜ草津でくすぶっていたか、不思議になるほどの選手です。

また、ラフィーニャはスピードもあり、オフサイドラインを自ら突破することもできます。アドリアーノほどの個人技があるかどうかは途中出場だったこともあって確認できませんでしたが、得点よりはアシストで目立てるFWだと思います。大宮のラファエルも自己犠牲ができる選手としてJリーグ向きと思っていますが、ラフィーニャもJリーグには向いているFWだと思います。

ラフィーニャの加入を一番喜んでいるのはイ・グノでしょう。ただでさえいいパスをもらえる環境のG大阪で、強力なアシスト役が加わったのですから、ラフィーニャ効果で得点を量産する可能性もあります。今年は得点王争いが混戦なので、イ・グノも当然狙っているはずです。
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人の運命(ブライアント)

2011-07-29 18:49:07 | 他スポーツ
久々に野球ネタで、西武黄金時代だった80年代末から90年代初頭に近鉄の主砲として活躍したラルフ・ブライアント選手の思い出です。近鉄は比較的良い外国人選手を連れてくるスカウト網のうまさが評判だったチームですが、最高傑作とも言えるブライアントは近鉄のスカウト網で取ってきた選手ではありません。

当時は一軍に置ける外国人枠はわずか二つでした。二軍に置くことを覚悟すればあと一人取ってくることも物理的には可能でしたが、他の外国人に怪我や不振がない限り一軍に上がれないという状況でモチベーションを維持するのは困難で、なかなか実行するチームはありませんでした。

しかし、中日がこの困難な道に敢えて挑み、二軍の試合で四番を打たせる存在として第三の外国人のブライアントを獲得します。ブライアント自身もアメリカでは無名選手だったので、いつかはチャンスは来ると忍耐強く待つ立場を受け入れました。

しかし、そんなブライアントの運命は意外なところから変わります。近鉄の外国人選手が大麻事件を起こして強制送還になり、突然空いた外国人枠にブライアントの譲渡を持ちかけたことで、近鉄の四番ブライアントが誕生します。

西武ファンの私にとってはブライアントは敵役でしたが、その大きなフォロースルーとライナーで飛んで行く豪快なホームランは敵ながらあっぱれという存在でした。ブライアントの活躍した試合の思い出となると黄金時代の西武が唯一優勝を逃した1989年の西武球場で行われたダブルヘッダー第一戦のホームランが印象的です。

この試合、西武はダブルヘッダーのどちらか一方を勝てば優勝に近づく有利な立場でした。1点リードした終盤、打席にブライアントを迎えたとき、森監督はその年ブライアントに一本もホームランを打たれていなかった渡辺久信をワンポイントに送ります。

ホームランさえ打たれなければいいという状況でしたが、ブライアントはその厳重警戒を突破して、注文通りのホームランを打ってみせます。続くダブルヘッダー第二戦を勝った近鉄は優勝して、森監督率いる西武黄金時代で唯一の黒星をつけています。

ブライアントは長く近鉄でプレーしましたが、優勝となるとこのときだけです。彼のキャリアにとってもハイライトだったでしょう。
コメント (2)
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