体調不良時のオプション?のワールドサッカーのビデオからは、プレミアリーグの好カード、チェルシー対アーセナルも見ていました。この試合はリーグ序盤のチェルシーの低迷期で、チェルシー17位、アーセナル4位という順位でのチェルシーのホーム、スタンフォードブリッジでの対戦でした。
アーセナルは1トップ、ジルー(12番)が不調でベンチスタートになり、1トップにはスピード型のウォルコット(14番)を置きました。彼を1トップに置く意図は明快で、1トップにキープを要求せず早めのタッチでDFラインの裏へ走らせるというシンプルな狙いで、序盤はアーセナルがチャンスを作っていました。
意外なのは、チリ代表のストライカー、サンチェス(17番)の左MF起用です。バルセロナでは右のFWで、メッシが守備をしない穴を埋めていた地味な汚れ役をこなしていた選手ですが、ベンゲル監督は彼をMFとして考えているようです。確かに、個人技のある選手で、抜けばチャンスというサイドハーフもできる選手ですが、チリ代表では2トップの一角なのでもったいないという気持ちもあります。
チェルシーでは、スペイン代表FWディエゴ・コスタ(19番)のプレーが注目でした。Aマドリード時代にちょっと映像を見て、どうもポストプレーヤーらしいというおぼろげな情報は持っていましたが、意外にも彼がボールを受ける位置はサイドに寄っていることが多いです。事実、ポストプレーヤーにしては個人技を持っており、サイドを仕掛けたりパスを出したりもできます。
チェルシーのストロングポイントは、ディエゴ・コスタよりその後ろの3人の攻撃的MFです。右からペドロ(17番)、オスカル(8番)、アザール(10番)という3人ですが、彼ら3人はドリブルで積極的に仕掛けるタイプで、どちらのサイドもバランスよく仕掛けられ、ポジションチェンジも自在にできる強みがあります。
試合はその攻撃的MF3人を前面に出してきたチェルシーが流れをつかみ始め、アーセナルDFガブリエウ(5番)のレッドカードで数的優位を作り、そのまま2-0で押し切った試合になりました。このチームにいる選手たちは強豪国の主力選手たちで、W杯で見られる可能性の高い選手たちです。こういう、チェックをこまめにしておいて、W杯のときに知っている選手がいないことがないように、可能な限り対応したいと思います。