野球観戦は西武戦がほとんどの私ですが、他カードで今でも思い出せる数少ない試合が、1997年開幕戦の巨人対ヤクルトです。当時、私は神奈川県の某市に住んでおり、そこから金曜日に実家に戻る生活をしていました。その2時間弱の道のりは当時はラジオで野球を聞くのが楽しみで、たまたま巨人戦にチャンネルを合わせていました。
当時の巨人は、80年代末から黄金時代を作った桑田、斎藤、槙原の3本柱が中心の投手王国で、この開幕戦にも満を持して斎藤を先発させました。これに対し、ヤクルトは野村ID野球とは言われながら、この年は評価が低く、この開幕戦では広島からトレードで獲得したベテランの小早川毅彦を5番でスタメン起用してきました。
広島でも出番が少なくなっていた小早川毅彦は、当時は終わった選手のように言われていました。その小早川に、野村克也監督は「法大一年目も、広島一年目もお前は好成績だった。ヤクルト一年目も好成績のはずだ。」と言って送り出していたと聞きます。その起用は当たり、なんとこの開幕戦で1試合3本塁打という鮮やかな活躍を見せました。
巨人の3本柱の時代にピリオドを打つことになった、この小早川の3発は巨人ファンにとっては衝撃的だったはずで、当時の野球漫画にも「今年のペナントは小早川の3発で終わった」というような巨人ファンのぼやきが載ったほどです。小早川の成績は2割2分台と決してクリーンナップの成績ではなかったですが、これで勢いがついたヤクルトはペナントを制し、日本シリーズでも西武を4勝1敗で破って日本一になっています。
当時、野村克也監督は「再生工場」と言われており、他球団を戦力外になった選手が鮮やかな復活を遂げるということが話題になっていました。小早川の活躍が、その中では最も印象に残っています。小早川は、今はNHKの野球解説者です。ヤクルトで野村ID野球を吸収したことが、きっとその解説にも影響をもたらしたはずです。
当時の巨人は、80年代末から黄金時代を作った桑田、斎藤、槙原の3本柱が中心の投手王国で、この開幕戦にも満を持して斎藤を先発させました。これに対し、ヤクルトは野村ID野球とは言われながら、この年は評価が低く、この開幕戦では広島からトレードで獲得したベテランの小早川毅彦を5番でスタメン起用してきました。
広島でも出番が少なくなっていた小早川毅彦は、当時は終わった選手のように言われていました。その小早川に、野村克也監督は「法大一年目も、広島一年目もお前は好成績だった。ヤクルト一年目も好成績のはずだ。」と言って送り出していたと聞きます。その起用は当たり、なんとこの開幕戦で1試合3本塁打という鮮やかな活躍を見せました。
巨人の3本柱の時代にピリオドを打つことになった、この小早川の3発は巨人ファンにとっては衝撃的だったはずで、当時の野球漫画にも「今年のペナントは小早川の3発で終わった」というような巨人ファンのぼやきが載ったほどです。小早川の成績は2割2分台と決してクリーンナップの成績ではなかったですが、これで勢いがついたヤクルトはペナントを制し、日本シリーズでも西武を4勝1敗で破って日本一になっています。
当時、野村克也監督は「再生工場」と言われており、他球団を戦力外になった選手が鮮やかな復活を遂げるということが話題になっていました。小早川の活躍が、その中では最も印象に残っています。小早川は、今はNHKの野球解説者です。ヤクルトで野村ID野球を吸収したことが、きっとその解説にも影響をもたらしたはずです。