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サイドに作れた拠点(8/18天皇杯浦和対京都)

2021-08-19 17:23:57 | 浦和レッズ
昨日の天皇杯、浦和対京都は、1-0で浦和の勝利に終わりました。唯一の得点となった場面はCKで、大久保が蹴った低いボールを岩波が体を折り曲げて頭で合わせ、相手GKが取り損ねたボールがゴールに入ったものです。しかし、この試合はセットプレーの1点で決着したとは思えないほど、中身の濃かった試合でした。ここのところの長雨で、たけびしスタジアム(旧西京極陸上競技場)のピッチはたっぷりと水を含んでいました。

京都は、4-1-4-1気味に入ってきており、中盤の横のスペースを4人でカバーして、外からウイングを走らせてくる攻め方でした。このウイングの攻めは脅威で、浦和は右サイドの酒井宏樹のところは止められていたものの、左サイドの宇賀神のところに起点を作られて苦しみました。それでも、この京都の布陣はターゲットの枚数が足りず、クロスはなかなか中央に合いませんでした。

これに対し、浦和の攻め方は理に適っていました。京都の4-1-4-1では、サイドにいるSBに競り勝つことができれば、中央はCB2枚とボランチ1枚だけです。ここに出されたボールに対し、関根や明本、江坂が競り勝てる場面を多く作ることができていました。ピッチが水を含んでいたこともあって、ぶつかり合いの場面では水しぶきが飛ぶハードなコンディションでしたが、ここで持てたことでゲームを優位に運ぶことができました。

1トップで出場した明本が、相手に顔面を蹴られるような場面もありながら、持ち味の運動量で前に起点を作ってくれたのも大きく、トップ下の江坂と明本の急造コンビはこの試合でも機能させられました。浦和はACL出場権を意識して天皇杯を重視しており、リーグ戦の鳥栖戦から左SBを西から宇賀神に変えただけの、ほぼベストメンバーで臨んでいました。

浦和は数多くのCKを取って攻めることができました。もっとも、相手GKのミスで岩波がラッキーな点を取ったあとは京都の粘りに苦しみ、槙野は何度もチャンスがありながらDFやGKの守備でクリアされていました。ベストメンバーを中3日で投入した浦和は最後は疲れて、京都のサイド攻撃に押し込まれる場面も作られましたが、GK西川周作を中心にした守りでしのいでこのゲームを勝ち切りました。

ベストメンバーを投入した以上、できれば延長戦にせずに勝ちたかったゲームでしたが、そのノルマは果たしました。中2日で迎える、次節のアウェイ徳島戦の起用が難しくなるリスクもあった起用ですが、結果が出たことで勢いも出るでしょう。徳島戦のことは気になりますが、まずは勝利で一息つけることと思います。
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