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来週の金曜日、日本時間21時から、日本代表はアウェイのジャカルタでインドネシア代表と対戦します。インドネシアはFIFAランキングでは3桁台で、最終予選参加チームでは唯一の、1次予選から勝ち上がったチームです。それだけ、急激に力をつけているチームで、この最終予選ではサウジアラビア、豪州、バーレーンと引き分けて勝ち点3を得ています。
戦い方は5-4-1がベースです。相手が攻めてくる時間は5バックを自陣に置いて攻めるスペースを消しながら、マイボールになればDFの1枚がボランチのラインまでドリブルで上がってパスを出します。5バックの強みである守備力と、4バックの強みである中盤からのパスコースを増やすことを同時に達成しようというのが、インドネシアを率いる韓国人監督、申台龍氏の狙いのようです。
実際、カウンターからの攻めになれば、アタッカーのスピードはあるのでチャンスまでは行けます。それだけポテンシャルはあるチームですが、この戦い方には弱みもあります。それはインドネシアの「DFからのドリブル」のところです。中国戦ではこのドリブルを高い位置で奪い返しに行く相手の攻めを食らうと、DFラインの戻りが間に合わず数的不利を作られる場面もありました。
日本代表なら、中国よりも前線の守備力は高いので、インドネシアがこれまでのような戦い方を続けるなら攻略のチャンスは高いでしょう。ドリブルで上がるのは無理と判断して、豪州のように5バックを自陣に張り付かせて膠着状態を狙ってくる可能性もあります。東南アジア諸国のサッカーのイメージとして、上手さはあるもののCBのパワーがないので、セットプレーの力技で勝負すると弱いというものがあります。
しかし、インドネシアはその弱みは当たらないかもしれません。理由として、インドネシアは欧州でプレーする、インドネシアにルーツを持つ選手を帰化させて強化しているので、欧州でパワーサッカーに慣れている選手が帰化している可能性もあります。それでも、この手はアフリカ勢なども使っている手なので、それだけではそう簡単には強くなれないでしょう。
日本はここまで、最終予選で威力を発揮している、格上戦術とも言える3-6-1で高い位置でボールをキープするサッカーを継続してくるでしょう。サウジアラビアも豪州も、ここまではやって来なかった攻撃戦術なので、インドネシアは普通に戦っては勝てないと、思い切って戦い方を変えるかもしれません。その狙いを、できるだけ早く察知することが、このゲームを勝ち切るには重要になってくるでしょう。