来季からJ1柏の監督になる、元浦和監督リカルド・ロドリゲス氏の記憶です。ロドリゲスはスペイン人で、年齢的には50歳と中堅くらいですが、24歳から指導者の道に入っており「ベテラン監督」の部類になります。サッカーの指導者は世界中を渡り歩くものと割り切っており、2011年にサウジアラビア代表のアシスタントになり、その後U-17サウジアラビア代表監督にもなります。
日本との縁は2017年にJ2徳島の監督になってからです。徳島ではベテランのボランチ、岩尾憲をチームの軸に据えており、4バックを基本にしながら岩尾をボランチのラインから1列下げてCBのように使って、その分両SBを思い切って上げるというスタイルを確立していました。徳島ではJ1昇格と結果を出しましたが、2021年に浦和からオファーをもらって「移籍」します。
浦和では2021年に天皇杯のタイトルをものにしています。徳島時代にJ2を熟知していたロドリゲスは、当時J2でプレーしていた小泉佳穂(琉球)、明本考浩(栃木)らの獲得を要望し、浦和を思い切って世代交代させる方針で強化しました。この方針で、長年浦和でプレーした槙野智章が弾かれて神戸に移籍するような世代交代が起きています。
それでも2021年の前半戦は若手主体で、とてもタイトル争いができる戦力ではなかったですが、夏の移籍市場でCBショルツ、右SB酒井宏樹を獲得したことでようやくタイトルを狙える陣容になりました。そんな中で天皇杯を優勝してACLに挑戦できたことは、ロドリゲス監督の一つの成果だったと評価したいです。
もっとも、ロドリゲス監督の時代はリーグ戦では上位争いができたシーズンはなかったです。戦術的には整理することができた監督でしたが、試合の流れが悪くなったときに選手交代などで打開するのは比較的苦手でした。ズルズルと敗れてしまったような、サポーター的には残念な負け方もよく見られた監督でした。
2022年、ACL決勝進出を置き土産にした格好で、契約満了で退団となりました。ロドリゲス自身はACL決勝で指揮が執れないことを大変残念がっていたようです。後任のスコルジャ監督がロドリゲス監督の良いところは残しながら戦ったので、ACL優勝につなげることができましたが、名監督として語り継ぐほどの監督ではなかった印象です。
日本との縁は2017年にJ2徳島の監督になってからです。徳島ではベテランのボランチ、岩尾憲をチームの軸に据えており、4バックを基本にしながら岩尾をボランチのラインから1列下げてCBのように使って、その分両SBを思い切って上げるというスタイルを確立していました。徳島ではJ1昇格と結果を出しましたが、2021年に浦和からオファーをもらって「移籍」します。
浦和では2021年に天皇杯のタイトルをものにしています。徳島時代にJ2を熟知していたロドリゲスは、当時J2でプレーしていた小泉佳穂(琉球)、明本考浩(栃木)らの獲得を要望し、浦和を思い切って世代交代させる方針で強化しました。この方針で、長年浦和でプレーした槙野智章が弾かれて神戸に移籍するような世代交代が起きています。
それでも2021年の前半戦は若手主体で、とてもタイトル争いができる戦力ではなかったですが、夏の移籍市場でCBショルツ、右SB酒井宏樹を獲得したことでようやくタイトルを狙える陣容になりました。そんな中で天皇杯を優勝してACLに挑戦できたことは、ロドリゲス監督の一つの成果だったと評価したいです。
もっとも、ロドリゲス監督の時代はリーグ戦では上位争いができたシーズンはなかったです。戦術的には整理することができた監督でしたが、試合の流れが悪くなったときに選手交代などで打開するのは比較的苦手でした。ズルズルと敗れてしまったような、サポーター的には残念な負け方もよく見られた監督でした。
2022年、ACL決勝進出を置き土産にした格好で、契約満了で退団となりました。ロドリゲス自身はACL決勝で指揮が執れないことを大変残念がっていたようです。後任のスコルジャ監督がロドリゲス監督の良いところは残しながら戦ったので、ACL優勝につなげることができましたが、名監督として語り継ぐほどの監督ではなかった印象です。