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カバーリングで得た勝利(10/23浦和対柏)

2024-10-24 21:10:21 | 浦和レッズ
昨日の浦和レッズのホーム柏戦は、1-0で浦和の勝利に終わりました。この試合はJ1残留争いの裏天王山の試合で、浦和と柏が勝ち点39で並び、降格圏の18位磐田とは勝ち点4差という厳しい条件の試合でした。前節の東京V戦でひどい内容のサッカーをしてしまった浦和としては、このままの内容が続いたらJ2降格がちらつく、崖っぷちの試合でした。

さすがにこの大事な試合で、浦和は多少動きの質が整理されてきました。トップ下に入った渡邉凌磨がうまくDFラインとボランチの間の位置に入り込んでいて、そこにグスタフソンからパスが出て何度かチャンスを作れました。また、サイドの大畑や石原を使う攻撃もでき始めており、クロスを入れるところまではできるようになっていました。

それでも、この試合はスタメンFWが身長170cmのリンセンということもあって、単純なクロスではなかなか合いにくいです。リンセンはできるだけ前で動いて、相手DFを消耗させたところでベンチのチアゴ・サンタナと交代するのはわかっており、必死で走っていた印象はありました。また、鼻骨骨折の重傷から復帰のCBホイブラーテンはフェースガードをしての出場で、どうしても足元のボールが見えにくいデメリットを柏に狙われ始めました。

そんな試合を勝利に持って来られた理由は、もう一人のCB井上のカバーリングでした。ホイブラーテンは昨年J1ベストイレブンのDFではありますが、この日は相手FW細谷にドリブルで抜かれる決定的なミスもありました。そんなピンチに、足を投げ出した井上は2度ほどピンチを救い、また相手の攻めの際にトップ下の渡邉凌磨が戻ってきてピンチを未然に防ぐ場面も作れました。

チームとしての戦いは良いとは言えない試合でしたが、皆が運動量を増やして少しでもチームを救うという意思が、この日の浦和からは伝わってきました。それでも、スコアはロスタイムに入っても0-0で、引き分けそうな展開です。もちろん勝ち点1でも残留争いでは大きな勝ち点になりますが、最後の最後で関根のクロスをシュートしたチアゴ・サンタナに対し、相手DF立田がハンドで止めたという判定になりPKになります。

このPKは残留争いを決める、プレッシャーのかかるものでしたが、チアゴ・サンタナは自らキッカーに名乗り出て、相手GKが取れない上側を狙ってゴールとなり、浦和は1-0でこの試合を勝利しました。この勝ち点3は大きく、次節の横浜FM戦を勝利すればかなり残留が確実になります。試合前はちょっと緊張したゲームでしたが、勝利したことでだいぶ安心できます。

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