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広島戦マニアック分析

2024-11-14 21:29:32 | 浦和レッズ
前半、シュート14本を浴びせて優位に試合を運んだ広島ですが、スコアだけ見ると0-1とビハインドです。広島のスキッベ監督はチームとしての形は悪くないと、そのままのメンバーで後半を入ってきました。動く必要があるのは内容が悪かった浦和の方とも思えましたが、スコルジャ監督はもう少し運動量の多いリンセンの1トップで我慢する選択をしました。

結果的には、このスコルジャ監督の判断が正解でした。後半に入ってからゲームの流れが変わってきたからです。右SBの石原が自陣からドリブルで切れ込んでロングシュートを狙いました。このシュート自体はクロスバーに当たってノーゴールだったものの、広島の守備陣形が空き始めてきました。広島が右アウトサイドの新井を下げて、FWのパシエンシアを入れて、右アウトサイドにFWの松本を回した交代を見て、広島が焦り始めたのが見えてきました。

この試合を決めたのは松尾でした。ちょうど、新井が抜けてFWの松本が入っていた浦和の左サイドでした。そこをドリブルで仕掛けた松尾のシュートから、ゴール前にいたリンセンが頭でコースを変えてゴールとなり、浦和は押され気味だったこの試合で、大きな2点目を入れることができました。逆転優勝のためにはどうしても勝利が欲しい広島は、次々と守備の選手を下げて、アタッカーの満田とベテランの柏を投入してきました。

この試合が浦和の勝利に終わった理由は、もちろん前半の守る展開を我慢できたからですが、もう一つの要因として相手FW加藤陸次樹が当たっていなかったものがあります。広島にも十分チャンスはあり、浦和のDFラインの裏に加藤が抜け出した場面もありましたが、彼のシュートはことごとく枠の外で、こんなことも起こりうるのがサッカーの難しさです。

最後はドウグラス・ヴィエイラ、ソティリウとターゲットマンを2枚まとめて投入して最後の勝負を賭けた広島でしたが、この交代で加藤やトルガイがMFに入らざるを得なかったことで、浦和はカウンターを狙えました。最後は渡邉凌磨が出した絶妙なパスに走り込んだ前田直輝のクロスを、途中出場の原口元気が合わせて、ポストに当たって入る際どいものながらゴールとなり、3-0で勝負は着きました。

ここまで、セットプレーでの失点で敗れるなど内容は悪くないものの勝てない試合が続いてきた浦和でしたが、たまにはこういう、内容の良くない試合を拾うのもありでしょう。この勝利でJ1残留が決まった浦和はようやく安心して戦えます。今季はなかなか勝てず、消化不良の試合も多かった浦和ですが、残り3試合で良い内容を見せて来年につなげて欲しいものです。












































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