浦和関連ストーブリーグ情報

そろそろ浦和の補強状況が出揃ったようです。まだ、1トップを務められるストライカーが未定ですが、それ以外のポジションについてはかなり積極的に補強しました。最大の補強はスウェーデン代表MF、グスタフソンです。中盤の深い位置から中長距離のパスが出せるアンカーということで、昨年までベテランの岩尾と同じ役割ができる選手がいなかった浦和の課題に対する一つの答えになります。

また、FC東京からウイングタイプの渡邊凌磨を獲得しています。FC東京では29試合出場4得点で、3トップの右で出ることが多かったサイドアタッカーです。このポジションは大久保や関根の位置ですが、終盤層が薄くなって負傷している選手を無理に起用せざるを得ませんでした。ヘグモ氏がBKヘッケンと同じ4-3-3を用いるなら、右FWの有力候補になります。

ウイングタイプでは、名古屋から獲得した前田直輝も大きな補強です。浦和戦で途中出場してきたこのスピード型のウイングに、ずいぶん苦しめられた印象があります。右が得意なようですが、左ウイングで起用される可能性もあります。昨年こそ11試合出場にとどまっていますが、地元の北浦和サッカー少年団出身で浦和に対する思い入れは相当なようで、それを結果につなげて欲しいものです。

レンタルバックでは、水戸から復帰の武田英寿にも期待です。J2では38試合出場2得点と、見事にポジションを獲得して期待に応えました。トップ下タイプですが、もし4-3-3なら中盤のサイドで期待したいです。DFでは、石原、井上、佐藤と、知念が仙台移籍、岩波にも神戸移籍の噂があって層が薄くなるCBのバックアッププレーヤーを補強しました。

出る方では、カンテの引退、シャルクの契約満了以外にも、DF知念のJ2仙台移籍、DF馬渡のJ3松本移籍、DF宮本優太のJ1京都レンタル移籍が決まっています。彼らはスコルジャ監督にはほとんど起用されず、このまま浦和に残るよりは新天地を求める決断は仕方ないでしょう。ロドリゲス監督が呼んできた新戦力だった彼らも、そろそろターニングポイントに差し掛かってきています。

あと、欲しい選手がいるとすれば、1トップの外国人選手と、サブGKの日本人選手でしょう。前者はカンテの引退で空いているポジションですし、後者は鈴木彩艶の移籍で層が薄くなっています。今季は40試合ほどと試合数が減る浦和としては、なかなか選手層を厚くする補強は難しい印象もありますが、このポジションは課題なので動きがあることを楽しみにしています。