ドイツ戦プレビュー

今夜未明、サッカー日本代表がアウェイのドイツ、ボルフスブルクでドイツ代表と親善試合を実施します。最近は欧州のチームが「ネーションズリーグ」で欧州域内で親善試合を行うことがほとんどになったので、こういう親善試合はめったにないチャンスです。もちろん、ドイツにとっては2022年カタールW杯の初戦で敗れた日本に対してリベンジしたいという思いはあるでしょう。

以前は、こういう欧州遠征の初戦はJリーグから参加した選手たちが時差ぼけで苦しんで結果が出ないことが多かったですが、今は代表のほとんどが欧州でプレーする選手になり、移動はこちらの方が楽でしょう。ドイツの選手たちの情報も、ブンデスリーガでプレーする板倉、堂安、浅野拓磨から入ってくるので、事前の情報や気持ちでは負けないでしょう。

もっとも、ドイツはW杯で何度も優勝し、世界のサッカージャーナリストが「最後はドイツ人が勝つスポーツだ」と名言を書いたこともあります。カタールW杯を戦った日本代表選手たちも「ドイツが一番強かった」と相手の実力を認めています。その強さの要因は、パスをつなげる技術だけでなく、スピードあるアタッカーも持っていることではと思われます。

今年、ドイツの強豪バイエルンミュンヘンが日本に遠征して川崎フロンターレと親善試合を行っていますが、一番印象的だったのはトップ下のムシアラのスピードでした。ボランチのキミッヒの技術もさることながら、そのリズムを一瞬で変えることができるこのアタッカーの存在は、ドイツの強さの一つの要因ではと思われます。

もっとも、ドイツが強かった当時は、FWにゲルト・ミュラー(1974年)、クリンスマン(1990年)、クローゼ(2002年)ら強力なFWがいました。ここまでの強力なFWは今のドイツにはいない印象で、そこがドイツの弱点になってくる可能性はあります。それでも、掛け値なしの欧州の強豪なので、どこまで彼らを本気にさせることができるか、今夜の試合はリアルタイムでは見ませんが楽しみにしています。