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賭けに勝った城福監督(ダヴィ)

2012-10-07 21:15:47 | 他チーム
以前、J2の得点王は予想しにくいが、実績ならダヴィ(甲府)か山崎(山形)がトップクラスと書きました。ただ、本当にダヴィが現在断トツのJ2得点ランキングトップという、ここまで鮮やかな復活劇を遂げるとは思っていませんでした。その秘密の一端を知りたくて、散歩を夕方にずらして2時キックオフの甲府対徳島をスカパーで見ていました。

ダヴィの札幌時代を覚えている私は、この日のダヴィがあのダヴィと同一人物のようにはとても思えないほど、ダヴィは2アシストというらしくないプレーをしていました。昨年、ダヴィは甲府のJ1残留の切り札として、中国の北京国安から移籍してきましたが、11試合ノーゴールと結果を出せませんでした。

フロントは放出の方向で検討していましたが、今季から就任した城福監督がダヴィの再生に自信を持っていて、ダヴィを生かしたチーム作りをするという方向で進みました。札幌や名古屋のときは、ダヴィは自分は孤立無援でも点を取るという気持ちでいて、強引にドリブルで突き進むスタイルでプレーしていました。

しかし、今のダヴィは周りがよく見えています。アシスト役のフェルナンジーニョの途中加入も大きかったですが、かつての強引さは影をひそめ、自らに集中するマークを逆に利用して他の選手に点を取らせるプレーができるようになりました。もともと得点能力の高いダヴィがうまさを覚えれば鬼に金棒で、自らも1点を取り、交代後に2点取られて追い上げられたものの、ダヴィにとっては会心のゲームになりました。

札幌に初めて加入したときのダヴィは身体能力に任せて走るだけの選手でした。もっとも、その身体能力で少しずつ結果が出てくると、ダヴィは自らが得意とする左足のコースを空けられる技術を身に付け始めました。左方向への切り返しの速くなったダヴィは、降格した札幌の中で二桁の得点を挙げて名古屋への移籍を勝ち取ります。

ただ、名古屋でもその強引なプレーを続けていたのには多少首をひねるところはありました。それでも結果は出ていたので、中東からオファーが来たダヴィは名古屋に移籍金を残してチームを去り、もう日本で見ることはないのではと思っていました。

甲府というお金はあまりないチームを選んで日本に戻ってきたダヴィは、やはりというべきかかつての得点力はありませんでした。もうブラジルに帰って下部リーグでプレーするしか道はないのではと思っていましたが、結果的に城福監督の打った賭けが成功して、甲府かどうかはわかりませんが、来年も縁起のいい日本でプレーするでしょう。たぶん、中東のお金持ちチームはもういいと懲りていることでしょう。

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