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相手の持ち味を消したプレス(12/21伊賀対INAC)

2013-12-21 22:19:32 | レディース
準決勝のもう一つのカードは、INAC神戸対伊賀でした。INACはなでしこリーグ3連覇の強豪で、有名な澤、川澄、海堀、近賀を持つ大本命です。準々決勝の吉備国際大戦は10-0という圧勝を見せています。まともにやったらなでしこジャパンのいない伊賀に勝ち目はないだろうというのが私の予想でした。

しかし、伊賀率いる元浦和ボランチ、浅野哲也監督は徹底した策を見せました。それは2ラインを低い位置に引いたプレッシングサッカーで、人数を掛けて運動量を多くすればINACといえどもそう簡単には突破できないというゲームプランでした。これにINACは見事にはまって、ここまで苦しむINACは見たことがないと思うほど苦しみました。

ボールが回らないのに苛立ったINACは、左MFの田中陽子を前半の途中で下げ、FWのゴーベル・ヤネズを投入します。ゴーベルは長身のポストプレーヤーで、伊賀のプレスでつなげないなら前線に強力なターゲットを置くという、ゲームプランの変更でした。

それでも、伊賀のプレスは続き、前半は0-0で折り返します。伊賀のサッカーは、守備では連動した動きを見せましたが、攻撃はアバウトに前に蹴って「とにかく追いついた選手で何とかして」というサッカーだったので、何度も走らされるFWが一番きついサッカーでした。

伊賀の交替選手が2トップだったところが、それを表していましたが、なんと先制点は伊賀に入ります。伊賀の5番のドリブルから、INACのDFがバランスを崩していたところに出したスルーパス一発で中出がフリーになり、見事蹴り込んで1-0とリードします。伊賀のこのきついサッカーが90分持つようなことがあれば、あるいは番狂わせもあるのではと思った瞬間です。

しかし、INACもさすが女王で、高瀬、ゴーベルの2得点で試合を逆転し、あとはINACは安全運転でいいと予想していたら、なんとGK海堀がまさかのクリアミスで伊賀に同点弾を食らいます。延長戦ならたぶんプレッシングの伊賀はもたないと予想はしていましたが、それは少し早く出て、終了間際にINACが決勝点を入れて、試合は3-2でINACの勝利に終わりました。

番狂わせの可能性すら演じた、伊賀の健闘が光った試合でしたが、やはりビッグネームを入れているINACが最後は力で押し切りました。澤を見に行ったつもりの試合でしたが、ダブルボランチのチ・ソヨンがあまりにも上がるので、澤はアンカーに残らざるを得ずあまり目立たなかったのは残念でしたが。

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