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劣勢で光った「個」(12/21湯郷対新潟)

2013-12-21 21:56:49 | レディース
今日は皇后杯女子サッカー選手権の準決勝でNACK5スタジアムに来ています。第一試合の湯郷対新潟は、なでしこジャパンの戦術はトレンドになることを感じました。それは一番うまい選手をボランチに置くことです。湯郷は宮間、新潟は上尾野辺(かみおのべ)と両チームになでしこジャパンがいますが、彼女たちはボランチでした。

なでしこジャパンの佐々木監督が澤をボランチにコンバートして世界一と結果を出したので、その傾向はいろんなチームに波及しました。ただ、この試合では宮間は機能しましたが、上尾野辺の存在感は希薄でした。湯郷にボールを支配される展開ではボランチの上尾野辺は守備が主な仕事になるのが理由でした。

それでも、この試合が確実に湯郷が勝てる試合かといえば、そうでもないと思っていました。理由は新潟FWティファニーの存在でした。日本人ばかりのなでしこリーグに、外国人を入れて勝ちに来るのですから、おそらくスピードがあるか高さがあるかと想像していましたが、ティファニーは湯郷DFより背が低く、そのどちらでもありません。

しかし、非常にうまいFWです。トラップは正確に足元に止まりますし、ドリブルで相手DFと入れ替わる技術は非常に高いです。引き気味の新潟もティファニーにボールを入れれば何とかなると、信じて引いて守っていました。ゲームを支配している湯郷は、点を先に入れて何とか新潟の狙いを阻む必要はあると思っていました。

その予想に反して、先制点は新潟に入りました。縦パスを足元で収めたティファニーのポストプレーから、上尾野辺が個人技で左サイドを崩して、浮かせたボールで点を取ってみせました。点を取ったのは上尾野辺でも、ティファニーのうまさが点に絡んだ格好で、新潟が勝つとすればこれしかない形に持ち込むことに成功しました。

これで追い込まれた湯郷は、右SB加戸をオーバーラップさせたり、右MFを横山から中川に代えたりして攻勢を強めます。これで守備に援軍をと思った新潟ベンチは、ティファニーを下げて大石を入れ、全員守備で粘り強く跳ね返し、最後は1-0と、勝つならこれしかないスコアで新潟の勝利に終わりました。

INACに勝つ可能性が高いとすれば湯郷だと思っていましたが、それでも新潟のティファニーの個人技は日本レベルを超えており、それが決勝戦でどこまで威力を発揮するか、楽しみにしたいと思います。

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