
自転車が撤去されそうだったので
ナマステ先生と急いで
労働場内に入れ
一件落着
マルコの人が
初めて
笑った
今まで
笑わなかった
こっちが
好意で伝達したことによって
相手の表情が一変する
元はこんなふうに笑う人だった
労働場が終わりに近くなって
こんな笑顔が見られる嬉しさ
ナマステ先生に
みかん二つとバナナをいただく
ありがとうございます
高齢者で小柄のお母さん
ピンク色のコートと茶の帽子を被り
白杖を持って歩いている
となりに
娘さんだろうか
やはりピンク色のきれいなコートを着て
お母さんは娘の腕に捕まり
話しながら
寒風の中
南へ向かった
さっきは雪が舞ったけれど
今は陽光、来たる
無意識は
色彩を帯びて
意識される
人はその時々で
相変わらず
ハッと驚く
これがこころだ内心だ
そうなのか
そうだよね
と
そして
日々の煩雑にまぎれ
忘れてゆく
石の上に
石を落とした
石の音がした
それを聞いた
あまり寒いので
3時の休憩は
コンビニのイートインへ逃げ込む
ホッとしていると
隣に
マスクなしの背広男が座り
わたしの後ろに座る後輩らしき若者に
大声で言う
わたしは
飛沫が浮「ので
背広男に背を向けた
「仕事も慣れてきたらおもろいやろ!?」
「はい」
部下は
休憩にならないに違いない
わたしも休憩にならない
兄貴、大迷惑でっせ!
でもあったかかった
イートインは
東南アジア系の外国人がたくさんいた
みんな労働がないのかな
これが
パンデミックの姿の一つだ
美濃市大矢田から通う
黒縁めがねのおとーさんは
神道について言う
なんでも
大矢田あたりはみんな神道なのだという
「神様は平等」
と言った
帰宅
お風呂に入って
体を温め
動画
『パンデミック 緊急 医療現場からの報告』
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