「すごい中華屋さんがあるんだ」。
「豊後屋」を出た後、確かに怪鳥はこう言った。
何がすごいのか。
中華料理屋なのに、魚の刺身が出してくれるのだという。
しかもそれがうまいのだと。
だが、この時ボクの体調は坂から転がり落ちるように悪くなっていた。
腹の具合である。
それとともに、酔いの度合も高まっていた。
店に着いて、ボクはトイレに入った。
後のことはよく覚えていない。
薄暗い店のカウンターで、ボクらは瓶ビールを飲んだ。
客はあまりいなかったような気がする。
怪鳥は「多分混んでる」と予想していたが。
刺身を食べたかどうか、実に怪しい。
もしかしたら食べてないのかもしれない。
刺身の有無は、店のご主人の釣果にかかっているという。
食べられるも八卦、食べられぬも八卦である。
〆に食べたのは「中華そば」だったか。
これも記憶の彼方である。
中華最強説。
これはボクの持論である。
したがって、中華料理屋はボクにとって最高の居酒屋である。
あの飾らない雰囲気、大衆食堂より、もっと大衆性を帯びた店。
だから、「のんぼ」にはまた行きたいと思う。
たぶんアジフライとラーメンを食った気がします。
実は、2ヶ月位前に友人と、この店に行ったんだけど、定休日だった。
こんどはしゃんとしてお店に入りたい!
「マリ子の部屋」もおすすめだよ。