水曜日の午後は半休と決めていたが仕事が押して、結局パソコンを閉じたのが15時半。さて、どっかに飲みに行こうかと思案した。近所ならば「まるば」。でも開店時間は17時からでまだまだ開店には程遠い。赤羽に行けば、何とかなると思ったが、多分ろくな店がない。ならば、「ほていちゃん」を目指そうかと調べると家から一番近いのが巣鴨。多少電車賃を払っても致し方ないかなと東十条駅まで歩いた。東十条銀座の駅側最後の信号に捕まった時、ふと右手の方を見た。すると、何やら提灯が灯っているのが見えた。
何の店だろう。
ただ、自分には確信があった。あの混雑している居酒屋に違いないと。
この混雑している居酒屋とは、遡ること2ヶ月前、神谷の「栄楽」に向かう際に見つけた酒場だった。この店の前を通ると、まだ時刻は17時を過ぎたばかりなのに店内は満席、ものすごく賑わっている様子が見えた。
駅から随分離れているのに、随分早い時間から賑わっている。こんな居酒屋があるんだと思った。
そしてこの日、その灯が灯っている店はその店に違いないと思い、近づいてみると、かくしてやはりその店だった。店の名前は「飛葉」。「とぶは」と読むらしい。提灯には「モツヤキ」と書いてある。ただ、前回通った時はドアが全開で、店の中が通りからよく見えたが、この日ドアは閉ざされていた。しかもドアはすりガラスで、店内が全く見通せない。果たして、混んでいるのか、そうでないのか、外からは全く分からないのだった。ここは意を決して、ドアを開けるしかない。勇気を出してドアを開けた。
時刻は16時半。カウンターの半分がもはや埋まっていた。幸いなことに、一番奥のカウンターが空いており、そこに陣取ることが出来た。まさか、町内で飲むなんて、思いがけない展開だった。ただ、酒が飲めるだけなら、単なる幸運なのだが、その店はかなりレベルが高く、そういう意味では間違いなく、その日の自分はついていた。
まずは「酎ハイ」に「センマイ刺」。
焼き物は「ハラミ」(100円)を2本オーダーした。刺しも焼きままずまずだと思った。センマイも「ハラミ」も田町の「宗屋」、成田の「寅屋」の仕入れには及ばないが、著しく劣るという訳でもない。何よりも串焼きの単価が安価だった。この値段の仕入れなら決して悪くはないと思う。
ただ、「酎ハイ」はこれでもういいかなと思った。炭酸の圧が低いような気がして、「ホッピー」白に転換。
カウンター前の厨房には「キンミヤ」のボトルがずらり。「大はし」、「増やま」スタイルだ。自分はボトルを頼まず、単発のホッピーセットにしたが、この場合の焼酎はキンミヤではなかった。甘い味がしたので、多分宝焼酎だと思う。まぁむしろ自分としてはその方が良かったかもしれない。
店内の音楽はずっとJポップが流れている。自分の右側はすぐ壁なのだが、そこに大きなテレビが飾られ、夕方のニュースを流している。やや騒がしいなと思ったが、雰囲気は悪くなかった。あぁ、次々にお客さんが来るのも頷ける。
「レバー」(100円)も「つくね」(150円)をいただいた。前者はややレア気味で、後者は粗挽きの棒タイプの「つくね」だった。何よりも身が大きい。焼きも絶妙で、マスターの仕事ぶりがよく分かる。総合的に見て、いいお店だと思う。
緊急事態宣言をものともしない不屈のお店である。
お会計をしてもらうと合計が2,000円ちょっとだった。思ったよりも安かった。開店は15時から。これはまた自分にとって使い勝手のいいお店を見つけてしまった。
東十条はもつ焼きのメッカである。東十条の南口には「埼玉屋」と「新潟屋」の両雄が並ぶ。いずれも有名店だ。この両者に匹敵するかといえば、そうとは言えないかもしれないが、十分な実力はありそう。
緊急事態宣言もまた延長される公算で、これは心強い援軍が新たに加わった。
さっそく今日昼の2時過ぎに行ったら8割がた埋まってました。
上野店と新小岩店は行ったことありますが巣鴨店は明るく開放的な感じでいいですね。
巣鴨の「ほていちゃん」に行かれましたか!実は自分は行ったことないんですよ。
14時?そんなに早くから営っているんですか。それは便利ですね。
今、頼みの綱は「ほていちゃん」です。来週は六本木に行く用事がありますが、浜松町まで歩こうかなとか、浅草に行った時は、絶対寄るぞ!と思ったりしています。
もしかしたら、どこかの「ほていちゃん」でばらけんさんのお隣同士になったりして。