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居酒屋放浪記NO.0097 ~居酒屋化する中華料理店~「鹿鳴園」(千代田区外神田)

2006-12-17 14:14:50 | 居酒屋さすらい ◆東京都内
 会社の同僚、T根川君とA藤君は会社の帰りに連れたって、近所の中華料理店、「鹿鳴園」に通っているらしい。
 「ビールが安いっスよ」。というT根川君。
 なんとなく、想像はついたが、彼らは食事に行くのではなく、飲みに行っているらしい。中華料理はビールが進むんだよねぇ。

 そんな、11月の下旬。
 「行きましょうよ」とT根川君に迫られ、「いつも断ってるし」という負い目も手伝って、くだんのお店「鹿鳴園」に行くことになった。
 中華料理は大好きだ。
 そして、中華料理は偉大だ。
 中華鍋ひとつで魔法のように様々な料理ができる。
 だからこそ、世界のあちこちにチャイナタウンがあって、中国の人は逞しく生きていけるのだろう。

 かくして、午後7時過ぎ、彼らよりも1時間遅れて「鹿鳴園」で合流した。

 会社から、徒歩45秒。走って、信号がタイミングよく青になってくれれば、20秒で到着する「鹿鳴園」。
 しかし、蔵前橋通りを隔てて、住所は一変する。会社は台東区上野なのに、「鹿鳴園」は千代田区外神田なのだ。
 しかも、JRの秋葉原駅と御徒町駅の間という微妙な立地。もう少し、中央通りに行けば、まだ秋葉原のエッセンスを味わうことができるが、JR線の練塀陸橋に近づくと、急に辺境と化す。
 しかも、「鹿鳴園」の隣にあるお店、「○○象牙店」が、また怪しい雰囲気を醸している。いまどき、象牙を売ってもいいのかえ?
 ともあれ、約1時間遅れで到着した、わたしは店のドアを開けて唖然とした。
 なにしろ、テーブル2つしかない店に彼らの姿はなく、おじさんが半ば酔っ払った顔してことらを一斉に向いたからである。
 「ハラホロヒレハレ」。

 「連れがいるはずなんですが」、と小姐に告げると、「2階へどうぞ」と流暢な日本語で返ってくる。
 「なんだ、2階もあるのね」。
 2階に上がって、びっくりした、T根川君とA藤君の他に旧姓K山さんやA見さん、そしてDキのI藤さんが揃っているからではなく、5~6席もある広いスペースに酔客が大勢いたからである。
 へぇ、夜の中華料理店は居酒屋顔負けの商売しているんだな、と、そのとき思ったのである。
 たしかに、そんな光景は珍しくないかもしれない。
 5~6年前、大田区の蒲田で働いていたころ、会社近所の中華料理店でよく飲んだし、 最近では、ホッピー研究会会長の怪鳥と、2次会で中華料理店に流れることも珍しくなく、中華料理店で「飲む」っていうのも当然、選択肢のひとつであることは認識していた。
 だが、それらのパワーバランスは中華料理5:お酒5の割合で訪問していたような気がする。でも、なんとなくこの雰囲気、お酒の比重のほうが高いような気がする。
 だって隣のテーブルの奴ら、騒がしくて、ほとんど宴会気分だもん。

 しかし、最近やたらと中華、ラーメン屋が飲み屋と化すケースが多い。
 少し前にお昼ご飯を食べた浜松町の「尾道ラーメン 柿岡や」。夕方からは、おつまみも様々用意してある、品書きを見つけた。それから、390円ラーメンでおなじみの「日高屋」。ここはもう完全に居酒屋だ。上野・御徒町界隈に3件も密集しているが、どこも夜はおじさんが飲んでいる。
 そうそう、仲御徒町駅近く、昭和通りにあるラーメン店「貫ろく」も夜は完全に居酒屋だ(このお店けっこうお奨めです)。このように、飲み屋と食べ物やの境がここ最近なくなってきている。
 まさに!ボーダレス!

 さてさて、やっとT根川君一味と合流したわたしは早速その「安い!」と豪語する生ビールを頼んだ。値段は実は定か(物忘れが激しい熊猫)ではないが300円台後半。それも 正真正銘のビールだ。
 そこで場は改めて乾杯。
 ふと目の前のI藤さんのジョッキに目をやれば、やはり、氷が入っている。この人はいつもビールに氷を入れる。
 アジアだねぇ。
 遠い遠いあの頃の中国を思い出す。

 つまみはたくさんたくさん頼んだ。しかし、その後紹興酒を皆で2本も空けたもんだから、すっかり何を食べたか忘れている(I藤さん、申し訳ない)。
だが、その中で、忘れもしないほど鮮烈だったメニューが「水餃子」である。
 5ヶ入りで、なんと150円。
 オーダーする前に、壁に貼られたメニューを見た我々は「1ヶ150円じゃないの」と言って頼むのを躊躇していたが、恐るべし5ヶ150円なのである。
 どうやら、このお店、安くてけっこう有名らしい。ランチもこの界隈ではかなりいいセンいってるみたいです。
 しかも、この水餃子はうまかった。
 遠い遠い、あのときの記憶が甦ってくる。10年前、福建省の泉州の駅前で食べた水餃子は一生忘れられないなぁ(「オレタチの『深夜特急』」とかぶっているような気が…)。
 でも、このお店の水餃子は湯(スープ)に浮いているものではなく、どちらかといえば、小龍包のように皮の中にスープが入っているというもの。
 それでも、なんでも水餃子はとにかくうまいんだ!

 そして、このお店のチャーミングな女性、カンさんもとってもいい人。こりゃ、通いたくなるわな。
 お店は中国伝統のいわゆる「小吃」ってやつです。
 このお店は、2次会ではなく、初っ端からここを目指すべし。
 酔いつぶれたらお隣の「ドーミーイン秋葉原」に泊まるもよしです!

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4 コメント

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いいねえ (ふらいんぐふりーまん)
2006-12-17 15:14:19
水餃子!(スイチャオ)

中国に焼き餃子が存在しないのは事実だが、これは中華鍋の底が平らでないことがその理由であると何かで読んだ事があるよ。確かにあれじゃあ、満遍なく焼くことも蒸す事もできないもんね。

俺の中ではスイチャオは、焼き餃子とはまた別の食べ物という認識が強くあったりする。ブリブリの皮と、中から染み出る熱い肉汁&スープ、たまらんねえ。

そしてそんなスイチャオの思い出といえば、やっぱり陽朔かな。朝飯(というかブランチ)といえば小肉包か水餃子だったからなあ・・・。

あと、パラの大会で行った林州の水餃子屋。こちらは四川が近いこともあってか、ベースのスープが唐辛子辛くて、これまたうまかったなあ・・・。

なお、その林州の地元食堂での夕食は、地元フライヤーと大人数で、激しく料理を頼み、中国脾酒(正しいフォントがなかった)&白酒飲みまくりの、地元名物料理羊肉の串焼き食べまくりで、かなり盛り上がった訳で・・・。

っとそう思い出すと、中華料理屋が居酒屋化し、また、宴会の様相を呈するのも、当たり前であるようにも思える。

初めての中国では、かなり色々とやられた俺だったけど、複数回の渡航で今ではすっかり好きになった訳で、中国にはまた、うまいものを食いに行ってみたいなと思うんだよなあ・・・。

パラグライダーが北京オリンピックのエキシビジョン競技にでもなりゃあいいのになあ。
返信する
ホントは (熊猫刑事)
2006-12-17 18:09:53
このお店、「居酒屋」じゃないから当然、このコーナーには登場させようと思ってなかったんだけれど、こないだの「深夜特急」で話が膨らんだから、急遽書いてみたよ。
 
 思い出すのは常温のビールだよね。
 暖かいところでは温かいビールが。寒いところでは冷たいビール。
 まぁ、寒いところで、冷たいシャワーっていうのより全然マシだけど(オレたちゃ、行水かっ)。

 中国への渡航はないの?
 パラツアーとかはもうないのか?

 エキシビジョンの件は師のブログに質問形式で載ってたね。誰か、政治力持つフライヤーいないのか?

 師が運動してみろよ。
 2016年の東京五輪招致とともに!
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あれ? (まき子)
2006-12-19 17:38:56
たまにあるのですが、
コメント入れたと思ったら、入ってませんでした(汗)。
中華料理屋が居酒屋現象、そんなことになってるのですね~。
やっぱり安いからでしょうか?!
1個30円の水餃子だったら、そりゃもうかぶりついちゃいます~~(笑)
返信する
Goo  (熊猫刑事)
2006-12-19 23:19:01
はおかしい!
ホントはこんなヘボなブログ提供会社やめたいんだけれど。さすがNTT系。
ヘボすぎっ!

申し訳ありませんでした。
たまにコメント入らないようになっています。

中華系で日本酒あるところってあるんですかねぇ。
そんな、インターナショナルな中華系ができれば面白いです!
っていうか、友人に提案してみようかな。
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