城南から始まった立ち飲み「晩杯屋」は次第に勢力を強めながら北上を続けたが、秋葉原からは進路を西よりにして進んだ。城西、果ては都下は比較的早い出店をしていったが、どういう訳か、城東への出店は遅々として進んでない。
その数少ない城東の出店は亀戸。錦糸町ではなく、何故亀戸か。あれこれ推理してみる。いや、もちろんフランチャイジー側の意向もあったと思うし、立地のいい空き店舗の問題もあると思うが、あえて立ち飲み激戦区を選んだのではないかと思ったりする。都内の総武線駅で立ち飲み屋が最も多いのが亀戸(熊猫カウント)だと思う。「でかんしょ」、「くら」、「超人」、「とーど」、「ドラム缶」、そして「晩杯屋」。これで6店舗。それ以外にもまだ立ち飲みはあるようだ(未確認)。錦糸町、新小岩よりも多い。意外にも亀戸は立ち飲み激戦区なのである。だから、この亀戸に出店したかは分からない。けれど、亀戸は立ち飲み屋の要衝であることは確かだ。
その「晩杯屋」は駅南側。店舗は2階にあり、座飲みと立ち飲みのハイブリッドである。入口を入ると、すぐにカウンターが出現するが、どういう訳か、そこはデッドスペースになっていて、もったいない造りをしている。その先に進んで、立ちカウンターにポジショニングした。
最初はもちろん、「ゴールデンチュウハイ」(250円)。
つまみはまず、「煮込み 玉子」から。
座飲みの席は老人8人が座り、騒いでいる。「晩杯屋」でこんな光景を見るのは初めてだ。老人らは男女入り乱れ、老女も声を張り上げている。しかも、次から次へと酒をおかわりしている。元気すぎる老人に思わず閉口した。
「ゴールデンチュウハイ」のおかわりと同時に、「チーズカリカリ」。
これも自分の定番コース。ただし、その次に頼むべき、「大盛りレバホルモン」はもうない。
店舗の雰囲気は微妙。空いているからか、グルーヴ感がない。ムサコや大井町、大山のあの雰囲気が懐かしい。多分、FC になって、その空気もどんどん薄まっているように感じる。トリドールの買収から、おかしくなったか。勢力を強めて拡張した「晩杯屋」の旋風も、今や勢力は衰えるばかり。ともすると熱帯低気圧に変わってしまったとか。
亀戸の立ち飲みの中では自分的評価は最下位。「晩杯屋」ファンとしてはちょっと寂しい。
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