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旅するランチ 025 - きしめん対決 - 「住よし」VS「かきつばた」(名古屋駅東海道線ホーム)

2014-07-09 22:14:15 | 旅するランチ

名古屋駅の新幹線ホームにたたずむ、きしめん屋がおいしいと言う人がいる。

だが、わたしはそう思わない。

新幹線ホームはばたばたしすぎている。新幹線が来るまでの時間に、サッときしめんを食べてしまおうと思う人がいっぱいいるらしい。

そんなバタバタする中で食べたら、おいしいものもおいしくない。そもそも、混雑している中で忙しなく食べるのが嫌いなんだ。

それならば、在来線のホームにあるきしめん屋で食べるのが一番だ。だいたい、お店は空いているし、ビールだって、人目を気にせずに飲める。

 

名古屋に行くと、たいがい「名代きしめん 住よし」に入る。店のトレードマークの歌舞伎カラー、或いは湘南カラーとも言おうか。

ともあれ、「住よし」は各プラットホーム毎にあるから便利だ。

6月の中旬、多治見に出かけた帰り、東海道線(5,6番線)のホームで「きしめん」を食べた。

340円。

with生ビール(380円)。

いつも思うのだが、住よしの「きしめん」はつゆが黒い。さすがに東京の蕎麦ほどではないが、初めて食べたときは、こんなに黒いものなのだろうかと首をひねった。

濃い口のしょう油でめんつゆを作っているのだろうか。味もやや辛い。

麺はやや柔らか目。でも、それほど気になるものではない。

だが、やっぱりおいしい。

 

さて、翌週、また名古屋に用事ができた。

岐阜から戻って、ホームを降りると、ホーム中ほどにきしめん屋が。

「かきつばた」と書いてある。

人と会う約束まであと15分しかない。

仕方ない。今日は「かきつばた」にするか。

「住よし」は食券を購入するが、「かきつばた」は声でオーダーする。おっかなさそうなおばさんに大声で「きしめん」と言う。

すると、「どのきしめんですか?」と返ってきた。いや、何も言わないんだから、普通はプレーンって分かるんじゃないかな?

「かけ(きしめん)で」と答えると、何も返事がない。そんでもって、かかってきた店の電話には、大声で世間話とかしてるんだから。

この「かけきしめん」は340円。当然、「住よし」と同額。

 

さてなんだかんだ言いながらも、「かきつばた」の「かけきしめん」はおいしかった。

「住よし」とは異なるつゆの色。その色は断然薄い。でも、ほんのり香ばしい鰹出汁。麺はちょっと湯がきすぎか。

「住よし」の方が若干歯ごたえがある。2人の店員が、いつしか若いお姉さんも加わって3人に。14時を回りそうなこの時間に3人体制って。

この怖そうなおばちゃんが店を牛耳っているのか。

 

おつゆは断然、「かきつばた」。

麺は僅差で「住よし」。

お店の態度は。「住よし」だろうな。

でも、「かきつばた」には「ホッピー」が置いてあった。ちなみに「住よし」は「チューハイ」(300円)だ。しかも、この「チューハイ」が恐ろしく甘い。

この勝負、ドローかな。

 

今度は、「かきつばた」でホッピーでも飲もうかな。

「住よし」はいずれ「居酒屋さすらい」にも登場予定。

噂では「住よし」の店舗、ホームによって、メニューが違うらしい。

そんな、楽しみも名古屋駅にはある。

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