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居酒屋さすらい 0633 - 三線にボトルネック、そして浪花節 - 「なんでや」(川越市脇田町)

2013-04-12 12:50:36 | 居酒屋さすらい ◆地方版
殺風景な外観に「OLION」の看板。
一見して沖縄の店だと分かる。
長くてつかみどころのない商店街を抜けると、駅前は急に寂しくなった。
ここしかない。そんな感じ。

急場を凌ぐ足の細い椅子。
座る面積の少ない、その椅子に腰掛けてメニューを繰った。

「なんでや」とは店の名前。
沖縄「なんでや」と言えば、神田の「なんで、や」を思い出す。
そう、その「総本店」という店。
神田で2年間を過ごした星屋第6ビルの少し先の。

関連の店なのか。句点がないけれど。

「総本店」で食べたあの「すくガラス」。
この小江戸の店にはない。主食は「串揚げ」みたい。
それでも、微妙に鼻腔をくすぐる八角の匂い。
「ラフテー」「スパム」「タコライス」。
メニューの片隅に島の言葉が並ぶ。

「総本店」がうちなーのチャンプルーズだったら、ここはヤマト口の沖縄ニーズ。
厨房で働くご主人と思しき男性。
横顔は紛れもなく基地の街で見かける面差し。

頼んだのは「OLION」の生。
やたらと女の子が勧めてくる「串揚げ5点盛り」。

店の中はアメリカ。
そして、目の間には「OLION」と「串揚げ」。
寡黙に働く混血の横顔。
ここはどこなんだ。

三線を弾くボニー・レイット。
いや、三味線をかきならすニール・ヤング。
チョーキングにハンマリング。スライドギターを合わせながら、だけどボーカルは浪花節。

チャンプルが許される。
一見雑駁。節操がないように見えても。
それが、いいのかも。
なんで、とはあえて聞かない。
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