殺風景な外観に「OLION」の看板。
一見して沖縄の店だと分かる。
長くてつかみどころのない商店街を抜けると、駅前は急に寂しくなった。
ここしかない。そんな感じ。
急場を凌ぐ足の細い椅子。
座る面積の少ない、その椅子に腰掛けてメニューを繰った。
「なんでや」とは店の名前。
沖縄「なんでや」と言えば、神田の「なんで、や」を思い出す。
そう、その「総本店」という店。
神田で2年間を過ごした星屋第6ビルの少し先の。
関連の店なのか。句点がないけれど。
「総本店」で食べたあの「すくガラス」。
この小江戸の店にはない。主食は「串揚げ」みたい。
それでも、微妙に鼻腔をくすぐる八角の匂い。
「ラフテー」「スパム」「タコライス」。
メニューの片隅に島の言葉が並ぶ。
「総本店」がうちなーのチャンプルーズだったら、ここはヤマト口の沖縄ニーズ。
厨房で働くご主人と思しき男性。
横顔は紛れもなく基地の街で見かける面差し。
頼んだのは「OLION」の生。
やたらと女の子が勧めてくる「串揚げ5点盛り」。
店の中はアメリカ。
そして、目の間には「OLION」と「串揚げ」。
寡黙に働く混血の横顔。
ここはどこなんだ。
三線を弾くボニー・レイット。
いや、三味線をかきならすニール・ヤング。
チョーキングにハンマリング。スライドギターを合わせながら、だけどボーカルは浪花節。
チャンプルが許される。
一見雑駁。節操がないように見えても。
それが、いいのかも。
なんで、とはあえて聞かない。
一見して沖縄の店だと分かる。
長くてつかみどころのない商店街を抜けると、駅前は急に寂しくなった。
ここしかない。そんな感じ。
急場を凌ぐ足の細い椅子。
座る面積の少ない、その椅子に腰掛けてメニューを繰った。
「なんでや」とは店の名前。
沖縄「なんでや」と言えば、神田の「なんで、や」を思い出す。
そう、その「総本店」という店。
神田で2年間を過ごした星屋第6ビルの少し先の。
関連の店なのか。句点がないけれど。
「総本店」で食べたあの「すくガラス」。
この小江戸の店にはない。主食は「串揚げ」みたい。
それでも、微妙に鼻腔をくすぐる八角の匂い。
「ラフテー」「スパム」「タコライス」。
メニューの片隅に島の言葉が並ぶ。
「総本店」がうちなーのチャンプルーズだったら、ここはヤマト口の沖縄ニーズ。
厨房で働くご主人と思しき男性。
横顔は紛れもなく基地の街で見かける面差し。
頼んだのは「OLION」の生。
やたらと女の子が勧めてくる「串揚げ5点盛り」。
店の中はアメリカ。
そして、目の間には「OLION」と「串揚げ」。
寡黙に働く混血の横顔。
ここはどこなんだ。
三線を弾くボニー・レイット。
いや、三味線をかきならすニール・ヤング。
チョーキングにハンマリング。スライドギターを合わせながら、だけどボーカルは浪花節。
チャンプルが許される。
一見雑駁。節操がないように見えても。
それが、いいのかも。
なんで、とはあえて聞かない。
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