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BASEBALL馬鹿 BLOG

モザイクの一球NO.0022 ~ニッポンはアジアの盟主じゃない~

2006-03-09 23:48:10 | モザイクの一球
 「アジアでは日本が一番強いという自負がある」
 ワールド・ベースボールクラシック(以下WBC)日本代表 王貞治監督の弁だ。
 しかし、果たしてどうか。

 筆者は既に00年のシドニー五輪の予選から、日本がアジアで断トツに強いわけではなくなったとみていた。
 五輪において初めてメダルを取れなかったシドニーでの3位決定戦など、対韓国戦において、既に日本野球のアジア最強説は破綻したと感じている。

 3月3日付けの日本経済新聞からの一節。
 「宮本、松中、和田毅らアテネ代表組は『アジアを軽く見てはいけない』と気を引き締めている」と記す。
 言い換えれば、かつてはアジアを軽く見ていたともいえる。
 やっぱり、3月5日の対韓国戦も相手を舐めてかかっていたのだろう。

 その試合は、まるでアテネ五輪の対豪州戦を見ているようでもあった。
 04年8月18日、7回表に逆転された日本は、その裏から登板したウイリアムス(阪神タイガース)の前に沈黙し、金メダルの夢が潰える。
 そして、WBCの韓国戦でも8回表に逆転されると、その裏から登板した具台晟に手も足も出ずに敗れ去る。
 どうも、日本はこうした変則の左投手に弱い。
 そして、ことごとく抑えられて敗退する。全くもって進歩もなく、アジア最強で世界一を狙う、という目標も、それに到達する前に掛け声倒れに終わるようだ。

 韓国は渡辺俊介投手に対して果敢に攻めていった。
 僅か4回2/3の中で受けた死球3つが、それを物語る。
 一方、日本はどうだったのか。
 左腕、具台晟投手の前に日本代表は腰がひけてなかっただろうか。
 
今回は、まだ世界一への挑戦は終わってはいない。
 だが、工夫もなくただ打つだけの攻撃なら2次リーグでまたもや同じ轍を踏むような気がしてならない。
 熟成されたチームでもないのに、「スモールベースボール」だなんてちゃんちゃらおかしい。

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2 コメント

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まったくだ (今p)
2006-03-10 00:50:02
スモールベースボールは、違うやろとおもってました。

元々そういう言葉があるのか知らないけど、わざわざそういう風にやるゾって言うのがおかしい。

松中君とか、一次リーグは器用にこなした感じはするけど、スモールベースボールなんて言われることは去勢されるようなもんじゃないのか?



おいらはオリンピックでも何でも「ニホン、頑張れ!」って感じじゃないんだけど、WBCは頑張れニッポンって言っちゃうかも。



でも、読売からはUエハラくんだけなんだよね……
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「スモールベースボール」って。 (熊猫刑事)
2006-03-10 08:17:05
何なのでしょうね。

 そういう定義も曖昧なのに、「スモールベースボール」を目指すだなんていう。

 特に「週間ベースボール」誌上で頻繁に使われているところが、また滑稽です。



 また、ホワイトソックスの「スモールベースボール」に疑問を呈する声も少なくありません。



 そんな、スローガンを標榜する前に、「泥臭くても塁に出ろよ」と言いたくなりますね。



 カープからも新井貴浩選手しかいませんよ。

 黒田投手はリタイアです。



 今晩、この欄で書き忘れた部分を補足して再アップする予定です。
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