ラーメン屋だらけじゃないか!南仙台の4号バイパスはラーメン屋ばかり。「餃子の王将」はラーメン屋ではないが、それを含めると、肉眼で5,6軒のラーメン屋が見える。
「仙台家系ラーメン一翔」。
「麺屋 吉辰」。
「幸楽苑」。
「大宝」。
ちょっと離れているが、「大志軒」というのも見える。
その中で、一番気になったのが、「大宝」。看板やのぼりにはラーメンと謳っているが、中身は町中華だった。ラーメン単体は自分的に食指は伸びないが、町中華のラーメンなら大歓迎。この店に入ってみることにした。
店内の雰囲気も完全に町中華。カウンターにテーブル席。しかもほぼ満席だ。お店は家族経営っぽい。お父さんとお母さんに、息子さんと思しき3人が店を回している。
大宝特選セットというのがあるらしい。半ラーメンとミニ丼のセット。A B Cの3種類があり、それぞれ豚丼、玉子丼、モツとニラの卵とじというラインナップ。こので気になるといえば断然Cだ。モツとニラって中華か?そこがもう、町中華って感じ。
「気に入った!」(「独眼竜政宗」より)という言葉が頭の中に響き、お店のお母さんに「Cセット」で頼んだ。
そして、出てきたのがこれ。ご飯はお櫃っぽいので出てくるし、ものすごいボリューム。これで780円は安い。
参ったなぁ。これじゃお腹いっぱいになってしまう。夜は国分町に行こうと思っているんだから。ラーメンだって、半ラーメンとはいえない大きさだし。
モツとニラはまるで居酒屋メニュー。
これじゃビールが欲しくなるが、いかんせん自分は仕事中の身。だが、この料理は素朴ながらもおいしかった。紅生姜と白髪ねぎがクラシックスタイルで、もしかしてこのメニューって、お店の創業当時からあったのかという格式を感じさせる。
ラーメンはさっぱり味の透明出汁。鶏ガラを塩で調えた、これまた純朴なラーメンだが抜群にうまい。麺は細打ち。いかにも町中華のラーメンといったあんばいだが、自分はこういうラーメンの方が好きだ。麺とご飯のダブル炭水化物はちょっと苦手だが午後からも取材が入っているから、しっかり食べておこう。
さすが仙台、ご飯もうますぎる。
何から何まで、満足度高し。気がついたら、ペロリと食べてしまった。
あぁ何か飲みたかったな。
お客さんに腹一杯食べてもらいたい。
これこそ町中華の真骨頂。
素材とかテクニックじゃないと思います。
心意気です。