立ち飲みラリーの都電編が頓挫したその日、わたしは次なる旅を夢想した。次は立ち飲み屋に困らないところ。
真っ先に頭に浮かんだのが山手線だった。東京を象徴する電車の山手線。
遅かれ早かれ、いずれこの路線はクリアしなければならない路線である。それならば、早いうちにチャレンジするにこしたことはない。山手線編という壮大な立ち飲みツアーを始めてみようと思った。
だが、スタートの地をどこにするか、非常に迷った。御徒町から田端までは既に立ち飲みラリー京浜東北線編の一部でクリアしているからだ。秋葉原から時計回りに回るのがベストかななどと思いつつ、結局さしたる意味もなく神田からスタートさせることにした。
本当のことをいえば、秋葉原に適当な銭湯がなかったのである。
かつて立ち飲みラリー銀座線編で通り過ぎた神田。都内でもきっての立ち飲み街を起点にするのも悪くはない。そこで再び、熊猫は前夜に引き続き、神田に降り立ったのである。
そして、場面はまたまた神田駅北口の飲食街。
実は、遡ること4ヶ月前にこの界隈を歩いていた際、わたしは、一軒の立ち飲み屋を見たような気がした。
すりガラスの向こうにサラリーマンのオヤジ達がおとなしく立って飲む光景を。
『気がした』というのは、それが自信をもって言えるほどの確証がないのだ。
記憶があやふやといっていい。その曖昧な記憶を頼りにその界隈を歩いてみた。
前日に飲ませてもらった『将(タスク)』の前を通り過ぎると客引きをしていたお兄さんが、わたしを見つけると軽い会釈をした。わたしを覚えてくれているようだった。
確か、その『将(タスク)』の前あたりにその店を見たような気がしたのだが、それらしい店が見当たらない。すると、表看板に『立呑』と書かれた店を見つけた。
だが、そこはすりガラスではなく、中が全く見通せない店だった。しかし、記憶がどうあれ、立呑と書かれた店があるのだから、入らない手はない。そう思い、わたしは勢いよく店の扉を開けたのだった。
だが、扉の向こうは無情にも椅子が備えつけられた店だったのである。『あっ』と思ったのも後の祭り、しかしこれも何かの縁と思い、わたしは手前の席に腰掛けたのだった。
店は僅か10坪にも満たない小さな酒場だ。テーブルが僅かに4つ。20人も入ればいっぱいになる程度の小さな店。
そこに美人女将と寡黙な調理場の職人の2人で切り盛りしているようすだった。
生ビールは400円。キンキンに冷えたスーパードライがうまい!
このビールの値段はこの界隈では比較的安い。良心的な価格といってよい。
表の看板にあるとおり、同店は串焼き、おでんの店だ。串焼きは鶏、豚モツの各種。おでんは「黒はんぺん」でおなじみの静岡おでん「各種100円)。
この静岡おでんが誠に絶品だった。「白モツ」「玉子」「大根」「ジャガイモ」「こんにゃく」がアツアツホクホクのうまさ。スープはやや黒く、あっさりとしてはいるものの関東煮と呼ばれる「おでん」より濃厚だ。ここ数日、串焼きが続いており、焼き鳥類に手を染めはしなかったが、このおでんのうまさから見て、それもかなり機体できるものであろう。
美人女将も気さくな方で話しが面白い。この美人の女将に会うために同店に通うファンも少なくないだろう。女将の言葉によると、彼女はお店を複数掛け持ちしているという。日本橋馬喰町にある「力士酒場なだ」でも女将さんを務めているという。元関取時津洋のお店だ。
最後に「チューハイ」(350円)を貰って店を辞した。
「立ち飲み」ではなかったが、軽妙な女将との会話はとにもかくにも楽しいひととき。お客を大切にしている姿勢がなにより嬉しい。
「立ち飲みラリー」の山手線編はまたしても波乱のスタートとなった。「福ちゃん」を後にして、熊猫は一体どこへ向かうのか。
真っ先に頭に浮かんだのが山手線だった。東京を象徴する電車の山手線。
遅かれ早かれ、いずれこの路線はクリアしなければならない路線である。それならば、早いうちにチャレンジするにこしたことはない。山手線編という壮大な立ち飲みツアーを始めてみようと思った。
だが、スタートの地をどこにするか、非常に迷った。御徒町から田端までは既に立ち飲みラリー京浜東北線編の一部でクリアしているからだ。秋葉原から時計回りに回るのがベストかななどと思いつつ、結局さしたる意味もなく神田からスタートさせることにした。
本当のことをいえば、秋葉原に適当な銭湯がなかったのである。
かつて立ち飲みラリー銀座線編で通り過ぎた神田。都内でもきっての立ち飲み街を起点にするのも悪くはない。そこで再び、熊猫は前夜に引き続き、神田に降り立ったのである。
そして、場面はまたまた神田駅北口の飲食街。
実は、遡ること4ヶ月前にこの界隈を歩いていた際、わたしは、一軒の立ち飲み屋を見たような気がした。
すりガラスの向こうにサラリーマンのオヤジ達がおとなしく立って飲む光景を。
『気がした』というのは、それが自信をもって言えるほどの確証がないのだ。
記憶があやふやといっていい。その曖昧な記憶を頼りにその界隈を歩いてみた。
前日に飲ませてもらった『将(タスク)』の前を通り過ぎると客引きをしていたお兄さんが、わたしを見つけると軽い会釈をした。わたしを覚えてくれているようだった。
確か、その『将(タスク)』の前あたりにその店を見たような気がしたのだが、それらしい店が見当たらない。すると、表看板に『立呑』と書かれた店を見つけた。
だが、そこはすりガラスではなく、中が全く見通せない店だった。しかし、記憶がどうあれ、立呑と書かれた店があるのだから、入らない手はない。そう思い、わたしは勢いよく店の扉を開けたのだった。
だが、扉の向こうは無情にも椅子が備えつけられた店だったのである。『あっ』と思ったのも後の祭り、しかしこれも何かの縁と思い、わたしは手前の席に腰掛けたのだった。
店は僅か10坪にも満たない小さな酒場だ。テーブルが僅かに4つ。20人も入ればいっぱいになる程度の小さな店。
そこに美人女将と寡黙な調理場の職人の2人で切り盛りしているようすだった。
生ビールは400円。キンキンに冷えたスーパードライがうまい!
このビールの値段はこの界隈では比較的安い。良心的な価格といってよい。
表の看板にあるとおり、同店は串焼き、おでんの店だ。串焼きは鶏、豚モツの各種。おでんは「黒はんぺん」でおなじみの静岡おでん「各種100円)。
この静岡おでんが誠に絶品だった。「白モツ」「玉子」「大根」「ジャガイモ」「こんにゃく」がアツアツホクホクのうまさ。スープはやや黒く、あっさりとしてはいるものの関東煮と呼ばれる「おでん」より濃厚だ。ここ数日、串焼きが続いており、焼き鳥類に手を染めはしなかったが、このおでんのうまさから見て、それもかなり機体できるものであろう。
美人女将も気さくな方で話しが面白い。この美人の女将に会うために同店に通うファンも少なくないだろう。女将の言葉によると、彼女はお店を複数掛け持ちしているという。日本橋馬喰町にある「力士酒場なだ」でも女将さんを務めているという。元関取時津洋のお店だ。
最後に「チューハイ」(350円)を貰って店を辞した。
「立ち飲み」ではなかったが、軽妙な女将との会話はとにもかくにも楽しいひととき。お客を大切にしている姿勢がなにより嬉しい。
「立ち飲みラリー」の山手線編はまたしても波乱のスタートとなった。「福ちゃん」を後にして、熊猫は一体どこへ向かうのか。
この店は未訪問ですが、女性のマスターは魅力的ですよね。私も何軒か女性マスターの立ち飲みで常連にさせていただいております。
山手線立ち飲みラリーは、目白と巣鴨以外の駅は、大体知っているところがあります。大変だとは存じますが、私でお手伝いできることがありましたら、いつでもおっしゃってくださいね。
山手線は大体苦労しないだろうと思っていますが、確かに目白は心配だなと思っていたんですよ。
でも、巣鴨も?
ホントに相談させて貰います。
とりあえず、しばらくは順調に行きますが、道を外れたらお知らせください。
よろしくお願いします。
本文中にも書きましたが、「福ちゃん」の女将さんは時津洋関のお店でも活躍されているようです。
そちらにもうかがいたいいものです。「
静岡おでんは地元に食べに行こうと思い未だ静岡に行っていません、何時も伊豆で止まって温泉に足が向きます(笑)
さ~て是からが楽しみ、目が話せません!!
一体どれだけの立ち飲み屋があるのでしょう。
やはり、角打ちを多く発掘したいです。
ティコティコさん、よろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
静岡おでんはやっぱり地元で味わいたいですね。
ゆっくり、東海道線の旅をしたいものです。
今pもどう?
一緒に山手線を歩きましょうか?
「立ち飲み」と看板や評判で謳っていつつ、
椅子を用意しているお店が増えてきている気がするのですが、
どんなものなのでしょう???
静岡おでんは、やっぱし、
静岡の田舎の駄菓子屋さんで食べるのが一番です。。。
どうやら、圧倒的に椅子のニーズは高いとのこと。初めは立ち飲みの志をもってオープンしても、やがて椅子のニーズが高くなり、椅子を用意せざるをえない、というお話しでした。
おおかた、こんな立ち飲み屋がやはり多いのではないかと思います。
お客のニーズによって店が変わっていくのは仕方がないと思います。
お店に入ったのも何かの縁と思って気持ちよく飲ませてもらおうと思うようになりました。
>静岡おでんは、やっぱし、
静岡の田舎の駄菓子屋さんで食べるのが一番です。。。
駄菓子屋さんにおでんがあるんですか?
それも、またいいですね。
今、一番おでんがうまい季節です。
まき子さんもおでんが恋しいのでは?
やっぱりDCにはないんですか?
セブンイレブンにも?