帰ってきた Kuma-Changレシピ 「天丼」

　「食べたいものを作る！」

　これは、我が「料理の師」と仰ぐデザイナーＹ澤さんの教えだ。
　食べたいから、無心に作れるわけで、これが料理へのあくなき探究心につながり、ひいては日々の生活の原動力になるというものだ。
　作家の処女作が面白いのは「書きたい」ものを無心に書いているからだ。

　その昔、「ＬＬという名のヌードル」というカップラーメンのコマーシャルで杉本哲太さんが「食べてる奴は見込みがある」と言っていた。
　名言であり、いいコピーだと今でも思う。
　食べることに貪欲でなければ生きることにも必死でないと思う。
　すなわち、食べたいものがない者は精気がない。

　その日、オレは無性にムショーに「天丼」が食べたかった。
　かき揚げでも海老でもどちらでもよかったが、とにかくタレをつけた天ぷらをアツアツのご飯にのせて食べたかった。

　オレはスーパーへ行き、「天丼」の食材を買い求めることにした。

■天丼

【材料】４人分
エビ　８尾
たまねぎ　１／２個
ナス　２本
ご飯　３合～４合（食べたいだけ）
大根　適宜


Ａ（小麦粉１カップ、酒３／４カップ、卵１個）
かけつゆ（だし汁３／４カップ、みりん 大さじ２、砂糖 大さじ１、醤油 大さじ１）



①エビは皮をむいて酒（分量外）を振り、少し置いておく。

②たまねぎ、ナスを適当に切る。

③Ａを合わせて衣を作る。あまり混ぜすぎないのがポイント。ダマが残っているく　らいがちょうどいい。

④大根おろしを用意する。

⑤かけつゆの材料を小鍋に入れ、ひと煮たちさせる

⑥まずは、たまねぎ、ナスを衣に通し、揚げ色がつく程度に油であげる。油の温度　は170℃～180℃。

⑦エビを衣に通し、油で揚げる。

⑧油であげた各天ぷらの油を充分に切り、丼によそったご飯の上に大根おろしなど　と盛り合わせ、かけつゆをお好みにあわせてかける。


　今回の「天丼」のレシピは「Yahoo!グルメ」と日本最大の料理サイトと喧伝されている「COOKPAD」に掲載されている「天丼」レシピを参考にさせてもらった。合計３つのレシピのいいとこどりのカスタマイズである。

　ポイントは衣に「冷水」を使うのではなく、「お酒」を入れる点。これによって衣にコクが出たように思う。

　また、衣は混ぜすぎないのがポイント。混ぜすぎると粘りが出て、衣が厚くなってしまうため。これはケンタロウさんも「太一×ケンタロウの男子ご飯」（テレビ東京）の中で言っている。
　かけつゆは「めんつゆ」でもＯＫ。
　うまさを引き立てる「大根おろし」は適宜、お好きな量を用意されるといいだろう。

　ビールもいいが、ここは日本酒で天ぷらをつつきながら、最後はエビ天でご飯を食べるのもいい。
　ちなみに熊猫はビールでガツガツと食べてしまった。
　妻も無心で食べていた。
　これは、かなりおいしかったと自負できる。