ゴジラこと、松井秀喜さんが好んだカレーは、「アルバ」か、それとも「ゴーゴーカレー」か。気になる疑問である。
前者には、「ホームランカレー」があり、後者には、「メジャーリーグカレー」がある。野球を想起させるメニューがある点で両者は共通する。「ゴーゴーカレー」のゴーゴーとは55のこと。言う間でもなく、ゴジラ松井の背番号だ。店のシンボルのゴリラも、おそらくゴジラが由来になっているのでは。「ゴーゴーカレー」の創業者はゴジラ松井の大ファン。こうしてみると、「ゴーゴーカレー」に通ったと一瞬思えてしまう。けれど、とあるサイトによると、ゴジラが通ったのは、星稜高校の近くにある。「カレーの市民 アルバ」らしい。松井さんと同い年だった、「ゴーゴーカレー」の創業者も、当時は高校生で、起業するのは、まだ先のことだ。
さて、その「ゴーゴーカレー」。秋葉原には2店舗を出店する。カレーの一大消費地、秋葉原を見越してのことだろう。一方の「アルバ」は、秋葉原に1店舗のみ。
過去、「ゴーゴーカレー」には、一度だけ行ったが、実はあまり印象はない。今回、「アルバ」と食べ比べるつもりで店に入ってみた。
まずは、ド定番ともいえる、「ロースカツカレー」の「エコノミークラス」(780円)。
カレーソースの色は黒い。その黒は「アルバ」よりも色濃く感じる。カツの上にはダイレクトにソース。そのコントラストは、まるで読売ジャイアンツだ。キャベツは多く、ご飯の存在が全く見えない。一口すくって、カレーソースを頂く。「アルバ」よりも多層的で豊かな味わいを感じる。うまいじゃないか。松井さん。
怪鳥は、「ゴーゴーカレー」のカレーソースを、「ハヤシライスっぽい」と評したが、どうかな。カレーソースには、微かな清涼感があって、「デリー」の「カシミール」っぽさも感じる。
好きか嫌いかと言えば、好きだし、「アルバ」と比較するなら、ボクは断然、「ゴーゴーカレー」を選ぶ。金沢カレーの真髄が分からないので、何とも言えないが、黒いカレーソース、キャベツの量が多い点で、「ゴーゴーカレー」に金沢らしさを感じてしまう。
「ゴーゴーカレー」がうまい!
チキンカツも悪くはないが、「ゴーゴーカレー」の場合は邪道だよ。