CoCo壱はもう行かねぇと思っていたが、「グランドマザーカレー」が期間限定で復活すると聞き、行くことにした。会社から、最も近い末広町の交差点の店に行ったら、なんと店がなくっていた。
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし」
世の中の動きは早い。あまりにも。
さて、ここから一番近い、いわゆるここいちのCoCo壱はどこかと考えた。秋葉原か、それとも御徒町か。いずれも昭和通りにある。悔しいが、どちらも同じような距離だ。さて、考えている暇はない。
結局、御徒町店に。
「グランドマザーカレー」(864円)。
毎年恒例の限定カレーは、今年で14回目。いつも思うのだが、何故グランマ?いや、何故英語?グランマよりもマザーじゃないか?英語より、日本語じゃないか?まぁ、百歩譲ってグランマでいいとして、「ばぁちゃんカレー」じゃダメなのか。
まぁいい。とりあえず、その問題はさておき、とりあえずオーダー。
「グランドマザーカレー」を300g。普通の辛さで。
出てきたのは、いかにもジャパニーズな、このカレー。
大きな野菜がゴロゴロ、おやおやこれまた大きな豚バラまで。
早速、一口いただくと、思っていたよりも深いコク。なんとも味わい深い。スパイシーカレーとは違う、慈しみのカレー。スタンダードなカレーの味わいに一本違う層のコクが走ってる、そんなイメージだ。トルクの太いコクはなんなのか。どうしたら、それが出せるのか、ボクは食べながら考えた。もしかしたら、もしかしたら。この豚バラが、グランマカレーのうまみを高めているのではないかと。
慈しみのカレーソース、いやもっといえば大悲のカレーソース。遥かインドからイギリスを経由して伝えられたカレーは、我々衆生を救うために現れた菩薩のような、深い大悲の心が流れていた。
ボクの頬を伝うのは涙か、それとも汗か。とにかく、ボクはグランマカレーで救われた。いや、解放されたのだ。
グランマの意味がよく分かった。それは菩薩のように慈悲深いカレー。全てを悟ったばぁちゃんが作ったカレーという意味ではないだろうか。
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