雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

『親亀子亀方式』目標達成!?(at IC.1396)

2013年08月16日 | それでも星は流れる
15日am。ペリカン星雲の撮影で星が南北方向に流れているのは
カメラモニタでも確認できていました。
この原因がわかったのは、次の撮影対象のIC.1396(ケフェウス座)
キャリブレーションを行っている時でした。
( ステラナビゲータ 9 で作成 )
2つ目の対象に選んだのは輝線星雲IC.1396(ケフェウス座)

始めにRa(東西)方向が終わりDec(南北)方向に移ったのですが、全くガイド星が動きません。
ペリカン星雲のキャリブレーションでも、EM-200コネクタ部のルーズが
発生したのですが、これまでは最初のRa方向ですぐ発生していました。
ペリカン星雲の時はコードの抜き差しでRaのキャリブレーションの回復を確認し、
その場を離れたのですが、Decではルーズが回復していなかったようです。

中古購入のEM-200赤道儀のコネクタにルーズがある事は、
PHDGuidingを始めてからわかりました。
対処方法はコネクタの抜き差しだったのですが、最近効果的な対策を見つけました。
それは、現役時代に仕事で使用した事のある『 接点復活剤 』。
探しに行ったのですが、最初のホームセンタでは名前を言っても
どんなものか理解してもらえませんでした。
あきらめかけたのですが、ホームセンタ「ムサシ」で見つける事ができました。
原理は良くわかりませんが、「シュッ!とひと吹き」で見事にルーズが解消しました。
ただ永久にという訳にはいかず、40日ほどコネクタを使用していなかったため
ルーズが再発したようです。
これまでのルーズは"0"か"100"だったのですが、『 接点復活剤 』の使用により
ピン単位のルーズも想定する必要が出てきました。

( 接点復活剤で正常になった、ガイド中のグラフ )

撮影画像のガイド結果グラフも、これまで見た事の無いような素晴らしい結果
撮影した10分×7枚画像を重ねて見ても・・ (画像クリックで全体画像表示)
1時間露光でも、5ピクセル前後の誤差!

ただ処理後の画像自体は、更に透明度が悪化した事からコントラスト不足となりました。
撮影DATA: 2013/08/15am 02:35’~ VixenR200SS(f=800mm F4.0)バーダーMPCCⅢ 露出 10分×7枚加算平均コンポジット 
ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温23℃ 冷却-2℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7

今後安定してこの追尾精度が得られるなら、
日周運動の大きい赤道付近の対象を
エクステンダーで拡大撮影しても
流れを許容範囲に抑えられます。

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親亀子亀方式』の成果がでました。
あとはひたすら撮影して、今回の追尾結果がまぐれで無かった事を期待したい。
でも、月と天気が・・・

雲上くもがみ
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コメント (4)
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